「吉村家」「王道家」「本牧家」…発見した家系ラーメン8つのタイプ

1つ目が、「吉村家」系。最初に旨味を感じ、そこから中程度の醤油のパンチが来て、さらに旨味が戻ってくるタイプだ。

2つ目が、「王道家」系。こちらは最初の旨味を感じた後に、醤油の強いパンチが来て、そこから再び旨味を感じる。王道家で受けた衝撃が、この分類の基準になっている。

3つ目が、「本牧家」系。「千葉家」などに代表される、優しく澄んだスープに、ほんのりとした弱めの醤油感があり、そこに旨味を感じるタイプだ。

4つ目が、豚骨・鶏ガラの旨味を先に感じ、醤油感がほんのりと続くタイプ。「たいせい」などを食べて感じた方向性で、鶏の存在感で食わせるタイプともいえる。

5つ目が、豚骨の香りが強く、そこから醤油のパンチが来るタイプ。豚骨の香りを前面に感じるタイプだ。

6つ目が、旨味を強く感じるというより、醤油の強いパンチを先に感じるタイプ。

7つ目が、醤油の強いパンチの奥に旨味を感じるタイプ。蒲田の「環2家」などを食べてそうした方向性を感じたという。

蒲田「環2家」の一杯(写真/本人Xより)
蒲田「環2家」の一杯(写真/本人Xより)
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そして最後が、醤油の鋭いパンチよりも、豚骨醤油のまろやかさが前面に出たタイプ。家系らしいパンチというより、マイルドで食べやすい豚骨醤油ラーメンとして仕上がっている。

もちろん、これは店を優劣で並べるための分類ではない。同じ系統に属していても、実際に食べてみれば自分の好みに合う店と合わない店がある。

里崎さんの分類が興味深いのは、そこで「美味しい・マズい」と切ってしまわないところだ。

「どういうのが好きかって言ってくれたら、それに合わせておすすめできます」

つまり、家系ラーメンを「好き嫌い」だけではなく、味の方向性で捉えようとしているのである。

後編「里崎的“家系”ベスト3」はこちら

取材・文/井手隊長