「こんな選挙戦、情けないですよ」「あなたは出る資格がありません」

この討論会は予定調和を破る場面が続出した。中心になったのが告示日当日に出馬意思を明かにし、立候補の届けを出した世界的建築家の山本理顕氏(81)だ。

まず、山中氏が自身の市政運営の評価をほかの候補にたずねたところ、5人が応じてそれぞれが考える功罪を答えたのに対し、山本氏は、世界が混乱する中で横浜ではパワハラが原因で出直し市長選を行なっていると、その異常さを指摘しながら、

「こんなくだらないことはありえないですよ、こんな選挙戦。情けないですよ。何か言えって。何言ってんですか、山中さんは。あなたは出る資格がありませんと私は思います」

と山中氏を正面切って非難した。さらに原澤氏ら複数の候補が「稼ぐ市政」が必要だと訴えると、

「横浜市民としての個人の尊厳を守るのが市長の役割です。稼ぐだとかなんだとか、それはそれぞれの企業や個人個人がきちんとそういうことをやってます。そうではないです」

と述べ、市政の理念を巡る論議も盛り上がった。

中谷一馬氏(本人SNSより)
中谷一馬氏(本人SNSより)
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選挙にはほかに、立憲民主党の元衆院議員で無所属の中谷一馬氏(43)と参政党推薦の会社代表・福山敦士氏(37)、共産党県委員会副委員長の浅賀由香氏(46)、市民団体代表の無所属・藤川祥子氏(51)も出馬している。

「5年前、最初に山中氏を担いだ立民は事実上中谷氏を応援し、共産は浅賀氏を立てましたが一部はいまも山中氏を支援しています。昨年の2回目の市長選から山中氏を支援した自民と公明は今回原澤さんを推しています。どの党も山中氏をかつて担いだ責任には触れず、乱打戦のカオスです」

そう地元政界関係者が話す選挙戦の勝者は果たして――。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班