原澤氏は「全くカジノをするつもりもないんですけれども…」

今回、パワハラ問題が決着していないとの批判の中で出馬した山中氏はたびたび、「今、カジノに関する再誘致の動きがあると感じています」と述べ、カジノ誘致の是非を再び選挙の争点にする動きを見せてきた。念頭に置いているとみられるのが、自民党と公明党、維新、国民民主党の市議会4会派の地元組織と経済団体が支援する原澤氏だ。

「原澤さんは慶応大学出身で元ミス横浜、日本航空の航空整備士から弁護士に転身し、企業法務などを専門にしてきた異色の経歴の持ち主です。学生時代には宮古島トライアスロン大会にも2回出たこともある体力派でもあります。自民党のカジノ推進派の有力市議が声をかけ出馬を決意したとみられますが、本人は今のところカジノを誘致すると口にしたことはありません」(地元記者)

10月4日の告示日に出陣式に出席した支持者と握手する原澤敦美氏 撮影/集英社オンライン
10月4日の告示日に出陣式に出席した支持者と握手する原澤敦美氏 撮影/集英社オンライン

原澤氏は東京都大田区で生まれ、現在は愛犬と暮らしている。7人の候補の中で唯一横浜市外に住んでいるが、「物心ついた時にはもう横浜におりましたので、親との思い出も青春の思い出も全部横浜なんです」と、横浜育ちを強調する。横浜市議から出馬を持ち掛けられ、知り合いの山田啓二・元京都府知事に励まされ出馬を決意した、というのが本人の説明だ。

野党系市議が「人口約375万人と人口規模で国内最大の基礎自治体の長に、議員をしたこともない人が就いて務まるのか」と指摘するなど、政治経験のなさが他陣営の攻撃材料になっている。だが山中氏も5年前は“政治経験ゼロ”から市長になっている。

「SNSでは、原澤氏の演説がやや拙いことを挙げ『自分の言葉で伝えていない』などと揶揄する声もあります。10月5日に選挙ドットコムが行なった候補者討論会では、他候補が原澤氏に、チャットで発言内容を指示されているのではないかとの趣旨の指摘をして『自分の言葉で答えていただければという風に思います』と挑発しましたが、原澤氏は『私、弁護士ですので他人の考えを自分の口でしゃべったことはございません』と逆襲していました。

続けて、“カジノ推進疑惑”にも『1度もやると申し上げたことはありません。誰からもするように言われたこともございません。なぜ私がカジノをすることになっているのかが疑問のところです。5年前にカジノの話は決着がついていたと思いますし、それが市民の総意だと私は理解しておりますので、全くカジノをするつもりもないんですけれども』と述べ、完全否定していました」(市政関係者)

10月4日の告示日に出陣式であいさつする原澤敦美氏 撮影/集英社オンライン
10月4日の告示日に出陣式であいさつする原澤敦美氏 撮影/集英社オンライン