「20円の袋代」に怒る客…元販売員がSNSで苦言
レコードやCDを買った帰り道、手に提げているだけで少し誇らしい——。音楽ファンにとって、そんな存在だったのかもしれない。
大手レコードショップ「ディスクユニオン」が、8月17日からショッパー(レジ袋)を有料化した。価格は小サイズ10円、大サイズ20円、ダンボール用と紙袋が各50円。理由について同社は、昨今の原材料費高騰を挙げている。
わずか10円、20円——。しかし、長年ディスクユニオンに通ってきた人たちにとって、このニュースは単なる「レジ袋有料化」ではなかったようだ。
SNSでは、かつてディスクユニオンで販売員として働いた経験があるという鈴木明日翔の投稿が注目を集めている。
鈴木さんによれば、有料化後、店頭で袋代についてスタッフに強い口調で不満をぶつける客を目にしたという。
「先日も購入時に隣のレジで会計するいい年齢のおじさんがレジ袋の有料化を若いスタッフに本気でキレてた」
一方、自分を担当した若い女性スタッフからは「レジ袋が有料になってしまって申し訳ありません」と丁寧に声をかけられたという。
そこで鈴木さんは、自身も商売をしている立場から、
「今日までこれだけ厚手のビニール、紙袋なんて惜しまず二重にしてくれて原価をかけ、今まで有料化しないで耐えてきてくれたことは凄いことだと思ってますし、勤めていた身として誇らしくもあります」
と伝えたという。そして、店頭スタッフに怒りをぶつける行為についても、毅然とした姿勢でいる。
「雇われているスタッフに文句言ってもその子達には決定権も何もない。意見は然るべき態度で適切な管理者に伝えてこそ価値がある」
この投稿が印象的なのは、単に「20円くらい払えばいい」という話に終わっていないことだ。
鈴木さんにとって、ディスクユニオンの袋そのものに思い出があるからだ。
赤と黒を基調に文字がびっしりと並ぶ、ひと目でそれとわかるデザイン。鈴木さんによれば、販売員時代には年配客から「戦争や学生運動などを感じさせる」といった理由で叱られた経験もあったという。
世代によって受け取り方が違う一方、鈴木さん自身にとってはまったく別の記憶と結びついている。













