「部活動をしていない」家庭は約3割、所得が低いほど割合は高い

では、部活動にかかる費用が増えた場合、家庭にはどのような影響があるのか。

認定NPO法人キッズドアは、経済的に厳しい子育て世帯を対象に「中学生の部活動と地域展開に関する調査」を実施している。

調査には中学生や小学生のいる家庭1392世帯が回答した。対象は同法人のファミリーサポートに登録する世帯で、低所得の母子世帯が多い。そのため一般家庭を含めた中学生全体の傾向を示すものではないが、経済的に厳しい家庭が部活動をどう捉えているのかが浮かび上がった。

中学生の部活動への加入状況を尋ねたところ、「部活動をしていない」と答えた家庭は約3割。所得が低いほどその割合は高くなり、「所得100万円未満」の世帯では39%に達したという。

写真はイメージです(PhotoAC)
写真はイメージです(PhotoAC)

部活動にかかる費用については、大半が年間5万円未満だったものの、毎月の部活動の出費自体が家計の負担になっていると答えた家庭は8割を超えた。

同法人の担当者は、地域展開が始まった地域の家庭から、こんな声が届いていると話す。

「『部活動の地域移行が始まってユニフォームを買い直さなければいけなくなった』とか、『参加費の補助はあるけど、活動場所が遠くなって交通費がかかるから行けなくなってしまう』といった声が届くようになりました」