「婚活にもつながっていけば、区としても好ましい」

一方、皇居ランをめぐってSNSで話題になっているのは安全面だけではない。

ランニングを通じて人と知り合うことができるとして、「出会いのスポット」「婚活の場」として皇居ランを紹介する声もある。一方で、本来ランニングを楽しむ場所に出会い目的で来ることへの違和感を示す意見もあり、こちらも賛否が分かれている。

こうした“出会いの場としての皇居ラン”を、区はどう見ているのか。

「ランナーにマナーやルールを守っていただいた上で、『皇居ラン』が交流の機会となり、結果として婚活にもつながっていく場になっていけば、区としても好ましいことだと考えております」

安全確保を重視しながらも、ランニングをきっかけに人と人との交流が生まれること自体については前向きに捉えているようだ。

「皇居ランは禁止すべきなのか」という刺激的な議論がSNS上では広がっているが、千代田区が示しているのは、現時点での一律禁止ではなく、ランナー、歩行者、行政、周辺事業者がルールとマナーを共有しながら共存できる環境をつくるという方向性だ。

皇居ランがこれからも都心のランニング文化として続いていくためには、人気スポットだからこそ、走る側にもこれまで以上の配慮が求められることになりそうだ。

夜景も綺麗な皇居周辺だが、マナーを守ってみんなが気持ちよく共存できる環境を保ちたい
夜景も綺麗な皇居周辺だが、マナーを守ってみんなが気持ちよく共存できる環境を保ちたい
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取材・文/集英社オンライン編集部