作品のテーマはありません
――芸能デビュー30周年という大きな節目を迎えて、13年ぶりに写真集を発売するに至ったきっかけは?
酒井若菜(以下、同) 30周年を迎えるにあたり、写真集以外にも、しばらく離れていたジャンルのお仕事をやってみようと考えながら活動していました。例えば、12〜13年ぶりに舞台に出てみたり、14年ぶりにバラエティ番組のロケに出演してみたり。そのうちの一つが写真集を作るということでした。
――酒井さんはデビュー直後、グラビアアイドルとして人気を博していましたが、ある種、原点回帰のようなニュアンスがあったのでしょうか。
原点回帰のような感覚もありますし、一方でこれまでに出してきた写真集とは毛色が違う作品なんです。なので、また別の進み方をしているようにも感じています。過去を振り返りながらも、新しい方向に進んでいるような、相反する気持ちを同時に抱えている、とでも言いますか。
――そんな写真集のテーマを教えてください。
今作は写真家の佐内正史さんに撮影していただきましたが、いわゆるグラビアを専門とするカメラマンではない方にお願いをして、作品を作るということ自体が、面白い試みだったと自負しています。佐内さんの世界観に私が入るというのが、写真集として一番の見どころになっている感じがします。
一方で、今回の作品には明確なテーマはありません。芸能生活30周年を記念してはいるんですけど、強いメッセージ性やコンセプトは持たずに、ただただ、台湾を舞台にその場その場で撮ってもらった写真をまとめていくような感覚でした。
他の写真集に比べて引きのカットが多いですし、全体的に抜け感を大事にしました。読者の方にふわふわしながら最後のページを迎えてもらうような、そういう構成になっていると思います。












