「天才読書家!?両さん!の巻」(ジャンプ・コミックス65巻収録)

今回は、両さんの読書感想文をめぐるお話をお届けする。

読書の秋……だからといって、両さんが漫画以外の本など読むわけがない。しかし、両さんが記したのは「私と太宰治」というタイトルの感想文。両さんと太宰という組み合わせからして怪しさが漂うが、この感想文には仕掛けがあり、実は……。

ここから先はぜひ本作を読んでお確かめいただきたい。

ところで、両さんと小説という異質な組み合わせのお話は、本作以外にも存在する。漢字の読み書きが壊滅的に苦手な両さんが!? と意外に思うかもしれないが……。

両さん、まさかの小説家デビュー!
出版社からの依頼で両さんがものした小説が、あまりの斬新さに世間の話題となり、ベストセラー! 署長の肝煎りで、葛飾署を上げてのバックアップ体制が取られるが……!? 各ページの下段に小説(?)が書かれている、変わり種の一作だ。
「文豪・両津勘吉先生の巻」(ジャンプ・コミックス57巻収録)

「文豪・両津勘吉先生の巻」より
「文豪・両津勘吉先生の巻」より

両さんがケータイ小説界の寵児に!!
超神田寿司の幼稚園児・レモンが書いた歴史に関する文章を、両さんが丸パクリ。「初のケータイ時代小説」として文学界に革命を起こすかのように思われたが……。ガラケーで読む短文のケータイ小説がスマホの登場によって駆逐されつつあった、2010年に描かれたお話だ。
「ケータイ小説家の巻」(ジャンプ・コミックス173巻収録)

……どうだろう。どちらも小説という題材を漫画で描いた、興味深い作品だ。機会があれば一読をおススメする。

それでは次のページから、読書の秋にふさわしい(?)お話をお楽しみください!!