「大学生の受け入れをお断りさせていただくことにしました」
都内近郊で”ダイビングサークルの聖地”との呼び声高いのが、伊豆諸島にある東京都大島町。夏になると、多くのダイビングサークルが合宿で訪れるというが、大島町で民宿を営む男性も「やっぱり大学のサークルを受け入れる側は大変だよね」と肩を落とす。
「ダイビングサークルの中には、いわゆる“飲みサー”も多くて。もちろん最初に『飲むのはいいけど、10時以降は声のトーンを下げてね』とか『ここでイッキはするな』とか『もし酒で倒れてもここには大した病院はないからね』と言ってるんだけど、トラブルは尽きません。
それこそ障子を破られたこともあるし、寝ゲロや寝グソをされたこともある。サークルに利用してもらえるのは助かるし、はっちゃけたい気持ちがあるのもわかるんだけどね…」
そのいっぽうで、近年はSNSなどの影響もあり、大島町にはサークルや部活の団体客だけではなく、サイクリングや登山目的で訪れる観光客も増加。そこで同町でビジネスホテルを営んでいる女性も、2020年にサークルの学生の受け入れをやめたという。
「一番の理由としてあるのが、ご近所迷惑ですね。大島という土地柄、これまでは部活動のほか、ダイビングサークルや、夜のコンパをメインにやる“飲みサー”も多く受け入れてきましたが、みんな朝までギャーギャー騒ぐ。
それこそ朝の4時や5時までうるさいので、ご近所に申し訳なかったし、ちょうどその頃に主人が倒れたということもあり、『もう大学生をさばく体力はない』ということで受け入れをお断りさせていただくことにしました。それでもなんとく経営はやっていけてますから」
時代とともに変わりゆくサークルの合宿事情。どうか今回の一件が歯止めになってほしいものだ。
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取材・文/集英社オンラインニュース班