「これ、おしっこでしょ?」と問い詰めても「いや違う」

神戸大学といえば、毎年全国からの受験者があとを絶たない難関国立大学として知られている。一部報道によると、「BADBOYS」が5年前に宿泊した旅館でも、備え付けのシャンプーを廊下にまき散らしたり、クローゼットの中に落書きをしたり、花瓶の中にタバスコが入っていたりと、迷惑行為を繰り返したことで出入り禁止になったとの証言もある。

破いた障子から顔をだす「BADBOYS」の学生(流出した「X」より)
破いた障子から顔をだす「BADBOYS」の学生(流出した「X」より)
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「迷惑行為が撮影されたのは、富山県砺波市にある老舗の温泉旅館。2017年に楽器演奏できるスタジオを設置しただけでなく、一泊一万円以下の低価格に設定したことで、関西や北陸の学生の宿泊先として人気が高かった。

現在は、該当の学生たちが加入していた保険をもとに修復されていて、弁済について協議が進められているようだ」(ワイドショースタッフ)

いくら大学生のサークル合宿とはいえ、“若気の至り”では済まされない今回の一件。

♯1では渋谷に集まる大学生を取材し、令和の大学生サークル事情について報じたが、旅館、ホテルの経営者たちはどう思っているのかーー。

千葉県内でおよそ30年にわたり営業を続ける、旅館の店主(60代)はこう語る。

「ネットニュースで見たときは『こんなバカなことするヤツがいたのか』って驚いたよ。お酒の勢いとはいえ、あれって完全にわざとやってるとしか思えないし、それをSNSにアップするとか旅館をバカにしているとしか思えない。ウチだったら、速攻で警察呼んで被害届を出していたね」

この男性が経営する宿泊施設は、敷地内に体育館とテニスコートを完備の上に、近くには総合体育館もあることから、多くの大学サークルが合宿に押し寄せる。

「この時期(春休み)の収益のほとんどは大学のサークルだね。そういう意味では大学生のおかげで経営が成り立ってる面もある」と答えつつも、過去に何度もトラブルを経験しているという。

「一番多いのが、酔っぱらって寝ゲロして布団や畳を汚してしまう子だね。それとわざとじゃないけど、酔った勢いで障子や壁に穴を開けてしまう子もいて、修繕費として5万円請求したこともある。まあ大学生は本当になにをやらかすかわからないし、なかには野外(敷地内)で”シテた”子もいるからね(苦笑)」

取材に応じた大学生(撮影/集英社オンライン)
取材に応じた大学生(撮影/集英社オンライン)

しかし、ほとんどの大学生はトラブルを起こした翌日には「本当にすみませんでした」と自分から謝りにくるという。

この男性も、「大学生を相手にしてる身だし、ある程度のことは大目に見ている」と語るが、なかにはトラブルを起こしても認めない学生もいて頭を抱えることもあるという。

「過去には宴会場でおしっこしたヤツもいてさ。掃除しようと入った瞬間に『それっぽいニオイ』がしたし、畳が変色してたから、すぐに『これ、おしっこでしょ?』と問い詰めたの。

でも、『いや違うですね』とか『やってないです』なんて認めないヤツもいたし、20人で予約してたのに、30人くらいで泊まっていてとぼけてきたサークルもあった。そういう子たちは、どうせまた来年も同じことをする可能性があるので『出禁』にしちゃうね」