「ジョギングが趣味」と公言し徒歩か自転車で街を徘徊
梶村容疑者の前歴についても従業員たちは懸念していたが、A氏は取り合わなかったという。
「『X』の幹部の一人は『梶村は京都刑務所に女性を殺して入っていましたし、過去に女性に対し、わいせつ行為をしたという記録もあります。女性スタッフは隙を見せないように気をつけてください』と注意喚起をしていました。それでもやっぱり関わるのが嫌な人は嫌ですよね。専門のスタッフを雇うか、もしくはA氏本人が自分でやればいいことなのに…」(前同)
梶村容疑者は、ハキハキ喋るし挨拶もきちんとする「好青年」に見えたが、すぐに「Y」の入居者とウマが合わずに「ここは嫌だ」と言い出したという。
そして今年の7月、A氏の知り合いの物件に引っ越した。それが、インドネシア人留学生の遺体を放置して逃げ出したアパートだ。関係者が続ける。
「アパートに引っ越してからは、監視の目が全く行き届いてなかったと思いますよ。梶村は『Y』にいたころも、『ジョギングが趣味』と公言し、仕事以外の時間はほとんど徒歩か自転車で街を徘徊していました。あまりに外に出ている時間が長いので、『女性を物色しているのではないだろうか?』と職員の間で話題になったこともあります」
梶村容疑者は出所後間もなく生活保護の支給を受けられるようになり、それと並行して「X」の関連施設にて「就労支援」の仕事を手伝いにきていたという。「X」の別の関係者はこう語る。
「就労支援施設で働くには市に受給者証の申請が必須なのですが、梶村は申請してもすぐにもらえずに5月、6月、7月とボランティアでタダ働きしていました。仕事内容は前橋市の委託の仕事で、内容は段ボールとか衣類の回収でした。受給者証が出れば月3万円~5万円くらいは貰えていたはずです。でも、梶村は無給とは説明を受けていなかったそうで、8月からは受給者証が出るから賃金を払えると伝えられたものの、8月頭くらいに『やってられるか。他で稼ぐ』と怒って出て行きました」
また、この関係者によると、梶村容疑者は「若い女性」好きを公言していたという。
「梶村は『女子高生をたくさん見られるので電車通勤がいいです。かわいい子がいます』とか、仕事の途中で『あの女子高生かわいい』などともよく言っていました。インドネシア人留学生の彼女についても『どうやったらそんな若いのと知り合えるんだよ』とたずねても愛想笑いしているだけでしたが、彼は40歳にしては若く見えたからモテたんですかね。
SNSにも上げてるように、花火に行って彼女と何を食べてきたとか、そんなことも話してました。前の事件のことは、気分を害して施設からいなくなられても困るので、聞いたことはないです。A氏は最初は梶村に甘かったと思いますよ。メシに連れて行ったり、年内に運転免許も取らせようとしてましたから」