死後しばらく経過、腐敗が進んでおり死因の特定ができなかった

梶村容疑者は前橋市文京町のアパート自室に、インドネシア国籍の留学生の女性(23)の遺体を放置した疑い。調べに対し「記憶にない」などと容疑を否認しているという。この留学生は今年4月に来日、同市石倉町の別のアパートに住み、日本語学校に通うなどしていたが、今月中旬から姿が見えなくなり、8月22日に遺体で見つかった。発見時、すでに死後しばらく経過して腐敗が進んでおり、死因の特定ができなかったという。

遺体で見つかったインドネシア国籍の留学生の(梶村容疑者のSNSより)
遺体で見つかったインドネシア国籍の留学生の(梶村容疑者のSNSより)
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梶村容疑者のFacebookには「宇宙一大切な彼女との東京デート旅行」などのコメントとともに、この留学生の女性とほほを寄せ合う姿などの写真を大量に投稿していた。このうち逮捕直前の23日に投稿された文章は以下のように「心中」をほのめかしていた。

<大切な彼女との夏の思い出。本日、自由と幸せになるので最期の投稿です。私と□□の事を忘れないで下さい。□□と永遠の幸せな生活をします。皆さん、本当にありがとう。そして、○さん達最期まで支えてくれてありがとう。偽善者社会福祉法人××××会とも▽田▽▽子と◇◇◇◇◇◇◇◇◇、△△△△△△△を絶対に潰して下さい。お願いします。皆さん、さようなら。>

梶村容疑者のFacebookの書き込み(梶村容疑者アカウントより)
梶村容疑者のFacebookの書き込み(梶村容疑者アカウントより)

Facebookのプロフィール欄によると、梶村容疑者は愛知県豊川市出身で、都立高校に在学したのち、独身ということになっている。遺体が放置されたアパートの住人はこう証言した。

「梶村さんがこのアパートに来たのは7月1日からだね。引っ越して最初来たときはよくはわからなかったけど、なんだか梶村さんを『支援する』って人と一緒に来たんだよ。梶村さんはいつもニコニコ笑っていて、外で会えば向こうから『おはようございます』『こんにちわ』って声をかけてくる人なつっこい感じの人だったよ。だから女房とも『いい人が入居したね』って話していた。私は大家と仲いいこともあって、ちょくちょく話すんだけど、梶村さんのことは『よろしく頼むね』って言われていた。大家も『私も支援の人から頼まれていてね。その支援の関係のところに働きに行ってるよ』と言ってたよ」

しかし、表向きの支援の理由と「実態」は異なっていたようだ。住人が続ける。

「そのときはなにか疾患があって支援を受けてるんだと信じていたけど、今思えば前科とかそっちのほうだったんだな。梶村さんは2階に住んでいて家周りも洗濯物もこまめに取り込んできれいに使っている印象だったし、仕事も真面目に行っているようだった。それが7月のころだな。『清掃の仕事をしているもんだから暑くてきついですよ』なんて私にも言っていたんだけど、大家に聞くと8月に入ってから『清掃の仕事は嫌だ』と言い出したらしい。彼女ができてサボりたくなったんじゃないかね」