ウエディング実施率は7割強。 
回復の兆しが見える

新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた、結婚式。
記者の周りでも延期もくしはキャンセルして両家の食事会のみにするなど、頭を悩ませたカップルが複数いた。

2021年4月~2022年3月に挙式、披露宴・ウエディングパーティーを実施した、もしくは実施予定があった『ゼクシィ』会員を対象に行われたゼクシィ結婚トレンド調査2022によると、コロナ禍における結婚式の実施を迷った割合は、昨年の調査から6.8ポイント減少したものの8割以上と高い。

だが、ウエディングイベント(披露宴、親族中心の食事会、挙式、写真撮影を含む)の実施率は75.7%で2020年度の71.1%よりプラスに転じている。
コロナ禍で迷いながらもウエディングイベントを実施したカップルが7割強になる。
コロナ前の2019年度は80.1%の実施率だったので、ようやくブライダルマーケットの回復の兆しが見え始めているようだ。

そんな中、コロナ前と比べて結婚式の意義は少し変わってきたようだ。

コロナ前から結婚式を通して、列席者に感謝の気持ちを伝えたい、おもてなしをしたいという思いは高かったが、コロナ禍によって、ふたりが結婚式の意味や意義を深く悩みながら実施したことで、「周囲からの応援や祝福を感じた」「自分の人生に対する肯定感が高まった」と感じる人が増えているという。

また、調査においても、結婚式を通して、自分自身やこれまでの人生が好きになったと思う」も8割弱で、昨年調査から5.0ポイント、コロナ前の調査から11.4ポイント増加している。

コロナ禍の結婚式 招待客1人当たりの単価が高くなった本当の理由_1
ゼクシィ結婚トレンド調査2022 記者発表資料より抜粋
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森編集長によると
「コロナ禍で結婚式を実施するのか、しないのか、するとしても誰を招待するのか?については多くの方が悩みました。結果的に、周囲の人との関係性や思い出など自分自身と向き合う機会になったのだと思います。

読者取材をしていても、今まで自分たちを支えてくれた人は誰か?自分たちにとって大事なことって何だろう、と原点回帰しているカップルが多かったですね。

一方、招待された側は、迷いながらも最大限できるおもてなしをしようとするふたりを応援したい、背中を押したいと気持ちが結婚式に溢れていて…。それがふたりに伝わり、コロナ前より『周囲の応援』『自分の人生に対する肯定感』が高まったのだと思います」

コロナ禍の結婚式 招待客1人当たりの単価が高くなった本当の理由_2
インタビューに答えてくれたゼクシィ統括編集長の森奈織子さん