趣味の筋トレにイノベーションを

無人のマイクロジム「1/workout」の開発を進めているのは、スタートアップ企業、1/ONE。2018年12月に設立し、非日常の空間で内省的に自分と向き合う時間を「第4の時間」とし、その創出を目的としている。

2022年5月9日、同社はニュースリリースにて「1/workout」プロトタイプを公開。そこにはバーベルのトレーニングマシン以外に目立つ設備がなく、専属のトレーナーもいない。従来のジムとは全く異なることがうかがえる。

こちらを開発した経緯や独自設計のトレーニングマシンなどについて、1/ONEの開発担当者と、マーケティング担当者に聞いた。

バーベルの重さ、上げる早さを最適化。 「無人個室AIジム」の驚くべき機能とは_1

1/ONEの創業メンバーは共にGoogle出身で、職種は異なるものの、オフィスでは席が隣同士だった。当時、お互いに筋トレが共通の趣味であると知り、筋トレの世界にはテクノロジーによるイノベーションが起きていないと気づく。趣味で筋トレに励んでいたこともあり、思い浮かべていたアイデアを実現させようと、プロダクト開発に着手したというのがきっかけだ。

「バーベルを使ったフリーウェイト種目はトレーニング効果が高いと言われているので、これを一人でも安全かつ効率的に、かっこいい空間でストレスなくできるようにしようと、プロダクトを作ることにしました」(開発担当者)

Google時代とは全く異なる仕事内容だが、会社の立ち上げから約3年。開発してきたものが形になり、世の中に発信していくフェーズになった。