脳動脈瘤を克服! DJ KOO流、心と体を若く保つコミュニケーションの習慣_1

共通の話題で心の距離を縮める
出身地は誰でも使えるトークテーマ

対面で仕事をさせていただくときに、相手との距離を一気につめることができるのは共通言語だと思います。一番よく使うのは出身地ですよね。先日、B.LEAGUEの千葉ジェッツふなばしでDJをやらせていただいて、関係者の方とご挨拶したときの話です。

「KOOさんは鎌ヶ谷二中の出身ですよね?」
「はい、そうです」
「実は僕もそうなんですよ」
「本当ですか? 先生は誰でしたか?」
「〇〇先生です」
「社会科の先生ですよね!」

会話を3往復しただけで、テンションが上がりましたし、親しみを持てました。
いまは価値観が多様化していて、好きな音楽も、好きな番組も、好きな食べ物も、好きなユーチューバーも、みんなバラバラです。だからこそ、共通の話題は距離を縮めるための有効なトークスキルだと思います。

出身地は年齢を問いませんが、同年代の人同士だと時代を象徴したものの話ができますよね。私で言えば、ゴジラであり、プロレスであり、ハードロックであり、落語であり……。そういった話は、自身の源流になっていることが多いですから、距離が縮まるだけでなく、信頼性も増したりします。

共通言語がなくても興味を持ってみる

違う世代の人とのコミュニケーションも、自分の中に新しい風を吹かせてくれます。私の娘が「興味がある」と言うので、モーニング娘。さんのライブに一緒に行ったり、DJで楽曲をプレーしていたんです。

娘の話に興味を示していなかったら、これらの仕事につながることはなかったと思います。「モーニング娘。」の仕事が「(自分の)娘」からはじまりました(笑)。すると、DJ KOOはアイドル系にも強いんだというイメージが広がっていき、いろいろなアイドルたちとご一緒させていただけるようになりました。

乃木坂46の弓木奈於(ゆみきなお)ちゃんと「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYOFM系)で初共演することになり、本番前は「混ぜるな危険」と言われていたほどだったのですが(笑)、番組がはじまったら大盛りあがり。2人トークががっちり噛み合った1時間になりました。

もしアイドル好きのように振る舞っていたり、若い女の子のテンションに合わせにいっていたら、噛み合うことはなかったと思います。大きかったのは、弓木奈於ちゃんがDJ KOOのファンだったこと。私も乃木坂46のライブに行くほどのファンですし、互いに興味を持っていたことでトークのフィーリングが合いました。

たとえ、世代が違っても、共通点がなくても大丈夫です。会話は成立します。相手に興味を持つこと、相手と仲良くなろうと思うこと、この2つがいいコミュニケーションの大前提かもしれませんね。

「出身地はどちらですか?」「〇〇にハマりましたか?(同世代限定)」を鉄板クエッションにしよう!!