横澤夏子「ひとりで見たら泣いちゃう」青春時代をともにある矢沢あい展覧会にて感無量_1
©矢沢漫画制作所/集英社

恋愛漫画の金字塔『天使なんかじゃない』、90 年代の少女漫画を代表する『ご近所物語』、 『下弦の月』、『Paradise Kiss』、そして社会現象を起こした『NANA』など、数多くの 人気作を世に送り出した矢沢あい全面監修による「ALL TIME BEST 矢沢あい展」が2022年7月20日(水)から8月8日(月)まで新宿髙島屋11階 特設会場にて開催される。

「矢沢あい先生、本当にありがとうございます」

初日に開催されたセレモニーには、高校時代に生徒会副会長だった自身の姿を『天使なんかじゃない』に投影していたという横澤夏子さんがゲストとして登場。

一足先に展示を見た横澤は感想を聞かれ「最高ですよ。青春が詰まってました。もう本当に見れば見るほど、あの日、あの時の色褪せない気持ちが全て蘇ってきて、私はこの作品を読んで成長してきたんだな、育ててもらってきたんだなと改めて感じました」と述べた。

横澤夏子「ひとりで見たら泣いちゃう」青春時代をともにある矢沢あい展覧会にて感無量_2

続けて、展覧会の見どころについて「たくさんあるのですが、ここでしか見られないものでいうと表紙の下書きの原画ですね。あれを見れるのは原画展ならではの魅力だと思います。あとは、『NANA』の展示エリアにあるマイクスタンド。まるで、そこにNANAが立っているような空間でした」と目を輝かせた。さらに横澤は「展示の順番も青春時代を辿って行くようで良かったですし、壁紙も各作品のトラックごとに雰囲気が違っていて、作品の中に自分が入り込んだような気持ちになれました」と感動を述べた。

また、展示作品を見ているうちに感極まってしまい、「これひとりだったら、見てて泣いちゃうだろうなって思いました。スタッフさんが周りにいたこともあり、涙を見られないようにして先に進んでいきました。青春時代を共に過ごしてきた作品って覚えているものですね」と、しみじみコメント。

矢沢あいファンの間ですでに話題となっていた展覧会のキービジュアルである『天使なんかじゃない』の須藤晃と『NANA』のナナ、作品の垣根を越えたコラボレーションイラストについては、「矢沢あい先生、本当にありがとうございます」とこれまた感極まって感謝を述べた。

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©矢沢漫画制作所/集英社