事態が動いたのは試合スタートから3時間後のこと。9(クラブ)9(ダイヤ)のハンドが入った際に持ち点の少なかった相手が「オールイン」をコール。オールインとはすべてのチップを賭けるという、ポーカーにおいて乾坤一擲の戦略です。とはいえ、相手のチップは2万点弱ということもあり、筆者は悩んだ末に「コール」を選択。

記者が日本最大級のポーカートーナメント「mPTJ」に出場。まさかの結末とは⁉
優勝賞金100万円。日本最大級のポーカートーナメント「m Poker Tournament Japan 2022(mPTJ)」に出場した集英社オンライン編集部のKikka記者。前半は絶好調のロケットスタートを切ったものの、この後まさかの展開が……!?
絶好調の筆者、このまま優勝できるか!?

筆者99で相手のオールインにコール。出てきたのはAKで強い手……!
相手のハンドは「A(スペード)K(ハート)」で、ボードには「K」が落ちて相手の勝利。これは相手のナイスオールインでした。チップは大きく減って3万8100点になってしまったが、まだまだ戦えます。

相手がKをヒットさせて負け。悔しい……!
その後はコツコツと小さなポットを獲得していき、5万7500点まで回復。

筆者のAQ対AJのオールイン対決

Qキター!!!

抜けろ! 抜けろ!!

抜けた~! Qのワンペアで勝利!
現状、チップは平均よりやや多いくらいなので、この辺りで仕掛けていかないと優勝は目指せないな、と思っていたら、ここで最強のハンド「A(ハート)A(スペード)」が入りました。

最強ハンドAAでAをヒットさせ、Aのスリーカードが完成! 強い!!
さらにボードが「9K3A4」のレインボーボードとなり、Aのスリーカードという“ナッツ(現状において最も強いハンドの状態)”が完成。大きなポットを獲得できました。
また連続して今度は「A(スペード)Q(クローバー)」というハンドで、ボードにQが落ちて快勝。チップを一気に7万7700点まで増やすことができました。

チップタワーも作れるぐらいに回復
訪れた大ピンチ
そこからさらに勝ちを積み重ねて8万4000点まで増やした時のこと。「A9」持ちの状態で「9」をトップヒットさせることに成功。ターン、リバー共にローカード(数字の小さいカード)だったため、大きくベットしたところ、なんと相手が「オールイン」と発声したのです。
ボードはフラッシュ目がない状況で、なおかつ9が一番大きな数字という状態。しかも相手は、おそらく会場で一番ではないかと思えるほどのチップを持っている(私の2.5倍ほど)ため、これをコールして負けてしまえば、そこで私のmPTJは終わりを迎えます。
慎重に考えるべき場面ですが、相手からはクロック要求が。これにより30秒の間にコールか、フォールド(降りる)を考えなくてはなりません。この状況でオールインということは、何らかのペア持ちによるスリーカード、もしくは弱いハンドでの2ペアであると想定し、ここは渋々のフォールドを選択。
後ほどこのプレイヤーの方にハンドを聞いてみたところ「ノーヒット」とのことで、まさかのブラフオールインでした。これは悔しいけれども、本当に上手なプレイで私もすごく勉強になりました。
先ほどのミスプレイでチップは6万9000点に激減。ここで回ってきたハンドは「AQ(ダイヤスート)」です。ボードは「5J474」で筆者はノーヒットの状態ですが、ここで「オールイン」コール。

ノーヒットだが、ブラフを選択……!
狙いとしては「4」のスリーカード主張で、相手は超長考。最終的に「コール」を選択され、相手は「AJ」をショー。相手のJヒットとなり、筆者はここで敗退。350位中126位でフィニッシュとなりました。

相手のJヒットに惜敗……!

テーブルの皆さんに「グッドラック!」と伝えて退席
その後もじぇいそるさんとつる子さん、寺井一択さんが大健闘してDAY2進出を果たすなど、会場は大盛り上がり。

ナイスランだったじぇいそるさん!

かっこよすぎるカードプロテクター
DAY2に進出したプレイヤーには、サミーからかっこいいカードプロテクターが贈られたほか、DAY1に出場したプレイヤーにもタンブラーなどが贈られました。特に筆者が良かったなと思ったのが、マスクに付けるオシャレアイテム「PICPIN」の配布。

プレイヤーの間で大好評だったPICPIN

マスクにつけられるオシャレアイテム
コロナ禍の中でのポーカートーナメント開催ということもあり、検温消毒などはもちろんのこと、楽しくマスクをつけられるようなオリジナルアイテムを配布することで、プレイヤー同士の意識も高まり非常に良かったと思いました。

ディーラーであり、舞踊家でもある小林みやひさんの姿も

イベント途中で行われたダーツ大会で活躍!

まよんぬさんもダーツコーナーを盛り上げた!
そしてDAY2で激戦を制したのはYDさん。賞金100万円とトロフィーが贈られました。2位にはれおこぽんさん(賞金60万円)、3位には紅一点で頑張ったクロセさん(賞金40万円)、4位にはひろさん、5位にはいちもんじさん、6位にはくりくりさん、7位にはYUSAKUさん、8位にはRAFAさん、9位にはさうなさんが入賞しました。

初代優勝者のYDさん

1位~3位に入賞したみなさん

トロフィーと副賞の賞金を獲得!

さらに、じぇいそるさんは大会終了後の6月にサミーとプロ契約を結ぶことを発表! 今後、日本のポーカーシーンをけん引する一人になることでしょう。また、「mPTJ Team Battle」ではkomekome (モリモリさん、にょさん、にしさん)が優勝し、賞金の50万円とトロフィーを手にしました。

「mPTJ Team Battle」優勝のチームkomekome
これからのポーカーシーン
大規模なポーカートーナメントが開催されるなど、国内でも盛り上がりを見せているポーカー。海外においても世界的なポーカートーナメントで日本人が入賞したり、優勝したりすることも増えてきており、ここからさらにポーカーシーンが盛り上がりを見せていくことは間違いありません。

ポーカーは国籍、年齢、バックグラウンドを問わずに楽しめるマインドゲーム。この記事をきっかけにポーカーの楽しさに触れる人が増えれば幸いです。
取材・文・撮影/Kikka
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