そもそも『邦キチ! 映子さん』とは?
映画&漫画ファンであればSNSで一度は目に留めたことがあろう『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』(ホーム社)。怪作・奇作・珍作へのほとばしる愛を、邦画マニアの女子高生・邦吉(くによし)映子が熱く語るレビュー漫画。

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『魔女の宅急便』(2014) 上映時間:1時間48分/日本
監督:清水崇
出演:小芝風花、広田亮平、尾野真千子 ほか
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『邦キチ! 映子さん』の第1話を飾った、“邦キチ記念碑”的な作品です。本作は自然豊かな小豆島に大掛かりなセットを組み、原作小説で描かれた世界観を忠実に再現……というのがウリだったはずなんですけど、なぜかメガホンを取ったのが清水崇監督。『呪怨』でおなじみのホラー界の巨匠なので、美しい自然を背景に常時不穏な空気が漂う(笑)。この映画を紹介することで映子さんのキャラクターができ上がったと言っても過言ではないので、この機会に見てほしいですね。

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『パイナルファンタジー』(2014) 上映時間:1時間10分/日本
監督:アラン・スミシー
出演:山田空、愛実、桜塚やっくん ほか Amazonプライム・ビデオで見る
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どんなDVDショップでも見つけられない怪作に出会えるのもサブスクの魅力。この作品のすごいところは、どう考えても限りなく「素人が素人を撮ってる」っぽいところ。カメラワークはつたないし、セミの声が大音量で入っていて音がろくに聞き取れない、せりふはずっと棒読み……。あまりのぶっ飛びっぷりに「お金持ちが道楽で作った映画なのでは?」という噂もあるほど。本作を見ると、普段何気なく見ている映画がいかに高度な技術で作られているかを再確認できます。

邦キチ!作者・服部昇大がオススメする「自宅で見られるクセつよ映画5選」_2
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