Q.がんばることは大事だというけれど、いったいどこまでがんばればいいのですか?
(ゆうき先生)おそらく「どこまでがんばればいいのですか?」という質問は具体的な労働時間を聞きたいのではなく、「このまま無理してがんばり続けて大丈夫か」という不安からくるものでしょう。
そこで、がんばり続けてうまくいく人と、プツンと切れてしまう人には、どのような差があるかを考えてみましょう。
この差は、
①「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」
②「がんばったことの成果が分かりやすいか」
というのが重要な要素になります。
たとえば漫画家さんの中には、たくさんの〆切を抱えハードスケジュールであっても、非常に多くの作品を生み出す人がいます。漫画家さんは会社員ではないので残業時間という概念はありませんが、休む暇もないくらい働いている人がたくさんいます。
しかし、このような人たちの多くがイキイキとしています。
それは漫画を描くという仕事が、自分で決めたこと(①)だからです。そしてがんばって漫画を描いた結果、単行本の売上げや読者の声という形で、成果がわかりやすく感じられる(②)からです。
特に今は、SNSなどで読者の感想を知ることができるため、昔より「がんばった結果、多くの人が反応してくれる」ことをダイレクトに感じることができます。
【(3)へつづく】
エンタメ 2023.04.15
【漫画】「残業200時間超えてからが本番」「〇〇さん一週間帰ってない」「××さんなんて会社に住んでる」…自分だけできないのはがんばっていないから?(2)
「仕事に追われるすべての人へ。その仕事、自分の命より大切ですか?」過労死・過労自殺する人が仕事から逃れられない理由を、汐街コナ氏による漫画と医師のゆうきゆう氏がアドバイスとともに解説。仕事や会社に追いつめられる人がそこから抜け出し、自分の人生を大切にするための方法と考え方を描いた漫画『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』(あさ出版)の一部を紹介する。
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「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(2)
【漫画】「残業200時間超えてからが本番」
「〇〇さん一週間帰ってない」
「××さんなんて会社に住んでる」…
自分だけできないのはがんばっていないから?(2)
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『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』(あさ出版)
汐街コナ ・著, ゆうきゆう・監修・執筆協力

2017年4月10日
1320円(税込)
ISBN:
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精神科医・ゆうきゆう(『マンガで分かる心療内科』シリーズ)が監修・執筆を担当し、過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しながら、仕事や会社に追いつめられている人がどのようにすればその状態から抜け出し、自分の人生を大切にするための方法と考え方を描きおろしました。また、過労やうつ状態から抜け出して幸せになった人を取材して描きおろした「実録! ブラックな状況を抜け出しました」も収録。もうあのような過労自殺の事件を繰り返したくない。現代日本で働くすべての人に必読の1冊です。