ロックンロールにおける日本代表、ザ・ブルーハーツ
1985年に、甲本ヒロトと真島昌利 の二人を中心に結成されたザ・ブルーハーツ。
同年12月24日。年の瀬も押し迫ったクリスマスイブの日に、彼らは東京・都立家政の『スーパーロフトKINDO』でライブを行った。
そして会場に集まった観客全員に、『1985』という曲を録音した自主制作のソノシートをプレゼントし、その曲を演奏した。
ザ・ブルーハーツの誕生と『1985』について、甲本ヒロトはのちのインタビューでこう語っている。
ブルーハーツ組んだ年なんですよ。その年に『1985』っていう曲を作ったんです。で、それはもうブルーハーツ元年。日本のロック元年だと、僕は、その時もまだ誇大妄想狂だから(笑)。
ロックンロールにおける日本代表・ブルーハーツだと思ってたわけですよ。ライブ・ハウスでやってるくせに(笑)。そう思ってたからね、そういう曲を作ったんですよ。
で、その曲をもう1985年過ぎたら演奏しないつもりだったんです。で、じゃあ残すんなら今しかないなと思って、録音してソノシートを作ったんです。
(※1992年5月号『Rockin`On Japan』の「20000字インタビュー ヒロトのすべて!!」より引用)
しかし『1985』は最初に公になったバンドの音源にも関わらず、1995年に解散した直後に出たベストアルバム『SUPER BEST』に収録されるまで、長らく幻の曲となった。
![1995年発売『SUPER BEST』(meldac)のジャケ写。『リンダ・リンダ』や『トレイン-トレイン』などに加え、『ブルーハーツより愛をこめて』など超レア曲も収録されたベスト盤](https://shuon.ismcdn.jp/mwimgs/a/3/744mw/img_a37bda91fe22a1ef1ec326ac16954aea76557.jpg)