オタク社員が欲しかったものを商品化

「推部屋plus」を展開するクロスプラス株式会社は創業70年の老舗のアパレルメーカーだ。
コロナ禍の影響で「パステルマスク」が非アパレル部門では好調だが、それがなぜ、推し活にフォーカスしたブランドを立ち上げたのだろうか?

「コロナ禍で人々のライフスタイルが変わったことを受け、事業方針を見直す中で会社として新しい分野へ挑戦しようという方針がありました。何か新しい視点はないかとデザイナーやMDチームと話していた時に『推し活』というマーケットがあると言われたんです。
私は当時、よくわからなかったのですが、推し活をしている女性社員から“こういうのが欲しい! 商品化したい!” という熱意を受けて、共に社内の会議で起案することに。
その時にプレゼンしたのが推しのアクリルスタンド(以下アクスタ)をスマホケースに収納できる『推部屋ケース』です。
これを見た経営陣は“これは面白い!”と大絶賛。ただちにGOサインが出て2021年11月にローンチしました」
とライフスタイル企画DIV長の菊池武行さん。

「これを作った人、天才かよ!」 推し活を全力で応援する「推部屋plus(おへやぷらす)」にオタクが夢中!_1
推しのアクスタを入れて持ち歩けるスマホケース
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同社では、若手社員の起案が事業化されることは過去にあまりなかったが、開発チームの熱量がすごかったと菊池さんは振り返る。

「自分がコンサートやイベントに行っている時に漠然と思っていた、“こういうグッズがあったらいいのに”“もっとこうだったらいいのに”というのを解決したい!というのが出発点でした」
とデザイナーのゆうさん。

ブランド名は、推しの文字は入れたいと考え、アクスタがスマホケースに入るので推しのお部屋みたいだから、当て字でお部屋=推部屋にしたそう。
それに商品に付加価値をつけたい想いと社名のクロスプラスから取って『推部屋plus』いうネーミングに決定して、ECサイトでの販売をスタートさせた。