映画『コンビニエンス・ストーリー』
成田凌・前田敦子インタビュー後編
監督は「世界のマエアツ」と演技を絶賛
ドラマ『時効警察』シリーズなどで知られる三木聡監督の新作映画『コンビニエンス・ストーリー』に主演した成田凌と前田敦子。三木監督は成田について、「自己顕示欲とか、いろんな欲から僧侶のように脱していて、映画に向き合う姿勢がすごく良かった。この映画を見ていて迷ったら、成田さん演じる加藤を見ていると、ついて行ける」と話す。
また、前田については「日本の女優としては、誰もついて来られないんじゃないかと思うくらい、規格外。仕上がった印象は世界レベルで、『世界のマエアツ』。……というと、何か面白い数え方する人みたいになっちゃいますけど(笑)」と語っている。成田、前田の2人は、お互いの魅力をどう考えているのだろう。
——映画、ドラマ、舞台と共演が続いていますが、成田さんが「三木組」で感じた前田さんの魅力は?
成田凌(以下、成田) 今回は前田さんにしかできない役。三木さんもそう言ってたし、僕も絶対、そう思います。
前田敦子(以下、前田) 良かった(笑)。
成田 どの国の人が見ても「この人は誰だ?」と引きつけられるような異様な存在感がある。今回は三木組独特の照明やトーンがマッチしていて、すごかったですよ。前田敦子が、惠子としてスクリーンにいると思いました。
——前田さんが、三木組で感じた成田さんの力は?
前田 今回は、ずっとあやふやにいる感じが、私は素敵だなって。フワッとしてるのに、ちゃんと作品の軸になっているし、現実と異世界を繋ぐツールになれている感じが、すごいなと思いました。