5回目の結婚相手は、18歳下のナイジェリア人
自身の被害経験から、2023年には国際ロマンス詐欺の被害者を支援するNPO法人「CHARMS」の設立に携わった新川さん(現在「CHARMS」は任意団体として活動)。その後は、国際ロマンス詐欺の実態を追うジャーナリストとしても活動の幅を広げていった。
そんな活動の一環として、新川さんが目を向けたのが、詐欺師「アレン」の出身国だったナイジェリアだ。詐欺の背景にある現地の実情を探るため、取材を兼ねてアフリカ料理屋やバーに頻繁に足を運ぶようになった。
そして、そんな活動の先で出会ったのが、“5度目”の結婚相手となる18歳下のナイジェリア人の男性だった。
「千葉県柏市のアフリカ料理屋で取材をしていたとき、店の外でナンパしてきたんです。当時、『南アフリカ人です』と嘘をつかれて、出会って早々口説かれ、その場でLINE交換しました。2回目のデートで『実は僕、ナイジェリア人なんだ』って明かされて。『なんで嘘ついたの』って聞いたら、『だって君にとってナイジェリア人の印象は最悪だろ』って(笑)」
そのままトントン拍子で交際に発展した2人。彼は「すごく真面目で、安心感を抱ける存在」だったという。
彼とのあたたかな時間を重ねるうちに、新川さんの中には、ある思いが芽生えていった。
「彼に『マリッジビザをプレゼントしてあげたい』って思ったんです。彼は当時、難民認定を申請していると話していて、日本で安定して暮らし、働き続けることに不安を抱えていた。彼のことが好きだったので、『それなら私が結婚してあげればいいんじゃないか』と思って」
こうして5度目の結婚を果たした新川さん。今度こそ「これが最後の結婚」と語る、その覚悟とは……。
「彼は離婚したら日本から出ていかなきゃいけないわけでしょ。(※)だから喧嘩すると、『別れて別々に暮らすのはいいけど、離婚はしない! 籍を入れた状態で別れよう』って言うんですよ(笑)。でも、離婚できない相手と結婚したのは、それだけ添い遂げる覚悟があったからです」
※日本人と離婚した外国人が直ちに出国しなければならないわけではなく、在留資格や個別事情によって扱いは異なります。また、婚姻関係が続いていても、配偶者としての活動をしていない場合には在留資格の取消しの対象となることがあります。


















