里崎智也が選んだ家系ラーメン「お気に入りの3店」

26店舗を食べた時点でのベスト3を聞くと、まず名前が挙がったのが、やはり旅の出発点となった「王道家 柏店」。そして「千葉家」、「杉田家 千葉祐光店」が続く。

特に「千葉家」については、優しく澄んだタイプのスープなのに、しっかりと醤油感も感じられるところを高く評価している。

「杉田家 千葉祐光店」については、味だけでなく、具材の状態にも惹かれた。

「杉田家 千葉祐光店」の一杯(写真/本人Xより)
「杉田家 千葉祐光店」の一杯(写真/本人Xより)
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里崎さんが家系ラーメンを食べるうえで気になっているのが、ほうれん草の温度だ。

「ほうれん草が冷たいと悲しい」

ラーメンのスープは熱いのに、冷たいほうれん草を入れることで全体の温度が下がってしまう。杉田家では、ほうれん草まで温かかったことが嬉しかったという。

一方、横浜はまだ十分に攻められていない。吉村家には仕事のついでに行くことができたものの、今シーズンの後半から食べ歩きを始めたこともあり、横浜スタジアムに行く機会が少なかった。来シーズンは横浜を本格的に攻めたいという。

「厚木家とか、杉田家本店とか、末廣家とか、林家とか行きたい」

横浜での食べ歩きは、これからの大きなテーマになりそうだ。

3カ月で26店舗。単に「家系ラーメンにハマった」だけでは終わらず、里崎さんはそこから味を分類し、自分の中で体系化し始めている。里崎さんが家系ラーメンで最も楽しみにしているのが、スープを最初に口にした瞬間だ。

「スープの一口目を飲むのが楽しい。一口目の衝撃がやっぱり家系はいい。あれが勝負」

最初は「しょっぱいだけ」と思っていた家系ラーメン。しかし、王道家で感じた一杯の衝撃を入り口に、26店舗を食べ歩き、吉村家を中心に味の広がりを捉え、味の特徴によって8つのカテゴリーに分類するまでになった。

横浜を中心に、まだ訪れていない店も数多くある。来シーズンは球場へ向かう途中に、さらに多くの家系を食べるつもりだという。

野球を分析するときと同じように、ラーメンについても一度ハマると、とことん掘り下げる。

「好みの家系ラーメンを探す旅」は、まだ始まったばかりなのである。

前編「こんな美味しいラーメンがあるのか」はこちら

取材・文/井手隊長