5歳の男の子がベランダから転落して死亡

9月15日午後、東京・北区赤羽台の集合住宅で、5歳の男の子が11階の自宅ベランダから転落して亡くなるという痛ましい事故が起きた。

警視庁などによると、事故が起きたのは午後1時20分ごろ。男の子は母親と買い物から帰宅した後、母親が荷物を運ぶため1階と11階の部屋を往復している間、部屋で1人で待っていたという。

ベランダには高さ約120センチの手すりがあり、男の子がそれにぶら下がり、「ママ、ママ」と母親を呼びながら助けを求めている姿を見たとの目撃情報もある。その後の報道では、柵の隙間に足をかけてよじ登った可能性があるとされており、警視庁が当時の詳しい状況を調べている。

子どもが窓やベランダから転落する事故は、今回に限ったものではない。

東京都によると、東京消防庁管内では2021年から2025年までの5年間に、5歳以下の子ども51人が、住宅などの窓やベランダからの転落によって医療機関に救急搬送されている。

全国でも痛ましい事故が相次いでいる。2023年5月には、山口県防府市のマンションで4歳の男の子が12階のバルコニーから転落して亡くなった。事故後の調査では、ベランダに設置されたエアコンの室外機に上り、転落したと推定されている。

エアコンの室外機 ※画像はイメージです(写真/Shutterstock)
エアコンの室外機 ※画像はイメージです(写真/Shutterstock)
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2024年4月には、広島市の高層マンションで3歳の女の子が25階のベランダから転落して亡くなった。国土交通省によると、ベランダの手すりは高さ1.35メートルあったものの、部屋から持ち出した物を踏み台にして転落したと推定されている。

さらに2025年8月には、福岡市で3歳の女の子がマンション6階の自宅ベランダから転落し、亡くなった。当時は両親や姉も自宅にいたが、女の子は1人で別の部屋におり、自分で窓の鍵を開けてベランダに出たとみられている。ベランダの手すりは高さ約1.2メートルあったが、女の子が手すりを自力でよじ登ったと推定されている。

今回の北区の事故で注目されるのが、ベランダの手すりが約120センチあったと報じられている点だ。

建築基準法施行令では、一定の建物の2階以上にあるベランダについて、手すりなどを110センチ以上とする規定がある。しかし、消費者安全調査委員会の報告書によれば、この110センチという基準は火災時などの避難の際に成人が転落するのを防止する趣旨で定められたものとされている。幼児が手すりをよじ登ることを前提として決められた高さではないことに留意が必要だ。