「日中いかに外に出ないか」情報格差と、西日と、課金と
では、実際に来ている人たちは、この暑さとどう付き合っているのか。むかし年間パスポートを持っていたディズニーファンの20代女性はこう話す。
「日中は、いかに外にいないルートで回れるかが勝負。屋内のアトラクションやショー、レストランをうまくつないで、一番暑い時間帯をやり過ごします。
スマホを駆使してそういう回り方を知っているかどうかで快適さが全然違うので、完全に“情報格差”があると思います。何も知らずに来ると、炎天下で並び続けることになるので」
さらにこう続けた。
「夕方になっても油断できません。西日が本当にきついんですよ。日が傾いてからのほうがつらい場所もあるくらいで。あと、待ち時間を短くしようと思うと、結局プレミアアクセスに頼ることになる。1回2000円とかするので、正直“課金ゲー”だなって(笑)」
プレミアアクセスとは「ディズニー・プレミアアクセス」のことで、対象アトラクションやパレードなどを指定した時間に利用・鑑賞できる有料サービスである。仮に1回2000円のプレミアアクセスを家族4人が1人2回ずつ使えば、それだけで1万6000円だ。
これはチケット代とは別の追加出費であり、飲食や土産代も含めれば、使い方によっては家族4人で1日の出費が10万円近くになるケースもある。「高い」と言われるゆえんである。
炎天下のパレード待ちも過酷だ。後方の視界を遮らないよう日傘を畳んで待つ人も多く、アスファルトの照り返しに耐えながらの場所取りは、見ているだけで体力を削られる。
キャストが「水分補給をお願いします」と繰り返し声をかけて回る姿も、真夏のパークの日常風景になっていた。
来園者の側も無防備ではない。凍らせたペットボトルに保冷バッグ、首掛けの扇風機に冷感タオルと、装備はさながら真夏の野外フェスだ。それでも正午前後の日なたは、対策をしてなお長居できる環境ではない。
「暑いから行かない」ではなく「暑いから昼は外に出ない」。それが、今のパークを回るひとつの攻略法のようだ。













