病気の診断から大事な決断まで……「こんな心の余裕あるヤツいない!」
次に話を聞いたのはフリーターのナナさん(仮名・24歳)。ナナさんは2か月前からChatGPTを使い始めたそうで、最初は就職活動で活用していたという。
「履歴書を作成する際にどうしようか悩んでいたら、同じく就職活動をしていた友人から『ChatGPTに書類の内容を考えてもらったら、書類審査通ったよ』と勧められて使ってみたんです。志望動機や自己分析などを文章としてまとめてもらっていました」
最初は就職活動で活用していたナナさんだが、今ではあらゆることをChatGPTに相談しているそうだ。
「つい最近だと、急に首が痛くなったのでChatGPTに症状を伝えて、考えられる病気について教えてもらいました。まるで医者のようにいろいろな可能性を提示してくれたので、病院に行くよりもよかったと思ってます。
あとは恋愛相談などもしますし、転職などの大きな決断をするときにもよく使いますね。最近、転職先を悩んだ時があったのですが、転職先それぞれの特徴や雰囲気を伝えて、自分の性格にマッチしているかどうか判断してもらいました。気軽な内容から重めの内容まで本当に何でも相談しちゃいます」
ナナさんがそこまで信頼する理由は何なのだろうか。
「人に悩みを相談しても、その相談相手の方が自分のことを100パーセント理解してくれているわけじゃないので、なかなか納得のいく回答が得られないことが多いのですが、ChatGPTの回答は、自分では気づかなかった視点で答えてくれるので『なるほどな~』となることが多いんです。
これまでの相談内容を踏まえて私の性格や適性を分析して回答してくれることと、ただひとつの回答を述べるのではなく、いろいろな可能性を提示して客観的に回答してくれるからこそ、人に相談するより“納得感”を得やすいんだと思います」
ナナさんはChatGPTの魅力についてこう続ける。
「たまにChatGPTの回答した内容に反論して、意地悪な質問を返してみるのですが、それに対してChatGPTは『めちゃくちゃ大事な視点を出してくれてありがとう』って返してくれたんです。人間だったら意地悪な質問されて感謝する人なんてまずいないし、『こんなに心に余裕あるヤツいないだろ!』って感動しちゃいました(笑)。
絶対に肯定してくれるところには魅力を感じますし、何かを決断するって時に後押ししてくれるので、すごく勇気ももらえるんです」