「目覚めた画家の巻」(ジャンプ・コミックス196巻収録)

今回は、部長が尊敬する画家が、両さんとの出会いを経てアニメに目覚め、さらには第二の人生へと歩み出すお話をお届けする。

本作に登場する奥山怒灸(おくやま・どぎゅん)は、両さんを通じてアニメの素晴らしさに目覚める。老齢の巨匠にもかかわらず自分が知らなかった世界に新鮮さを覚え、純粋に楽しむ姿はすがすがしい。本作ではその道を邁進しすぎて、思わぬ人生の転機を迎えることになるのだが……。

奥山老がお気に入りのアニメキャラは、本作が描かれた2014年の前年に放送された『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』のヒロイン、イオナだ。

声を担当してるのは、渕上 舞(ふちがみ・まい)さん。彼女は、『アルペジオ』の前年に放送された作品『ガールズ&パンツァー』では、主人公の西住みほを演じている。

ちなみにこの両作、片や第二次世界対戦時の戦艦や潜水艦が、もう一方では古い戦車がたくさん登場している。戦艦と戦車は、言わずもがな『こち亀』作者の秋本治先生の大好物だ。当然、両作とも大のお気に入りで、「パンツァーバトルの巻」(ジャンプ・コミックス192巻収録)では、モロに『ガルパン』ネタを描いている。もしかしたら奥山は、秋本先生の分身的なキャラクターなのかもしれない!?