「亀有のダビンチの巻」(ジャンプ・コミックス6巻収録)
今回は、芸術の秋にふさわしく、両さんが絵画や彫刻に挑戦するお話をお届けする。
『こち亀』最初期に描かれた本作中、両さんは部長から、万事に「ぶきっちょで通っている」と評されている。確かに初期の両さんは、無骨で不器用な乱暴者として描かれている。
だが現在の我々が知る両さんは、アイデアと実行力にあふれ、知識や技も豊富で、さまざまな資格を持っている男だ。いうなれば両さんは、作中でもっとも才能を開花させ、大きく成長した人物なのだ。
アートや芸術方面での才能に目を向けてみると……まずは10月31日からお届けしている「スーパーバイオリニスト両津!!の巻」(ジャンプ・コミックス155巻収録)では、わずかな練習期間を経て、一流バイオリン奏者になっている。
そして、絵画とは少し異なるかもしれないが、絵においてもその才能を発揮。「おそ松くんカー!?の巻」(ジャンプ・コミックス83巻収録)では、漫画のキャラクターを完コピし、「彼女は少女漫画家の巻」(ジャンプ・コミックス94巻収録)では、『ロボ刑事番長』でプロ漫画家として連載を勝ち取っている。
さらに「J-DOLL HOUSE」(ジャンプ・コミックス127巻収録)では、ドールハウス作りの腕を買われて、姫路城の超リアルな再現ミニチュアセットを手がけている。
それでは次のページから、芸術家としては未完の大器だった時代(!?)の両さんの奮闘ぶりをお楽しみください!!