“ご褒美”目当てで風俗落ちする女性も
グループの増加とともに競争が激化したメン地下界。他と差別化するために過激なチェキ会を開催し、ファンの恋愛感情を刺激しようというグループも少なくなかったとか。そして、こうしたチェキ会には、ファンを“沼らせる”以下のようなシステムも用意されていたという。
「1枚のチェキ券につき、ポイカ(ポイントカード)に1個ずつスタンプが押されていき、その合計数に応じて推しから“ご褒美”がもらえるんです。たとえば50ポイントだと推しとツーショットの自撮り動画撮影、500ポイントなら1時間のデート、1000ポイントならリムジンデート、1500ポイントならディズニーデートなどなど。
友達が300ポイント貯めてもらった推し直筆の手紙には、back numberの『君の恋人になったら』の歌詞が書いてあったそうです。ただ、このご褒美目当てに風俗落ちする子も少なくなくて、私の知り合いも18歳で高校を中退してピンサロで働き始めました」(前出、ガールズバー勤務の女性)
そう証言するこの女性もこれまでメン地下に500万円以上貢いできたという。なぜメン地下はそこまで女性を惹きつけるのか。
「やっぱりメン地下特有の『素人感』ですかね。ホストはいくら枕(営業)してもらっても『どうせ他の子にもしてるだろうし、金づるとしか見られてない』という気持ちになってしまう。
その点、メン地下はファンとつながることはルール違反だし、ホストと違って、プロ意識が低い人が多いので『マジで付き合えるかも』という期待が持てるんです。実際に私の周りでも推しとLINEを交換して連絡を取り合ってる子はいますし、未成年の子たちも年齢を偽ってつながろうとしてますね」(前同)
ホストよりも手の届きそうな存在だけに、大いに危険をはらむメン地下カルチャー。栗田容疑者は「卑猥なことをやるよう指示したことはない」などと容疑を否認しているが、今後、未成年の被害者が増えるようなことがあれば、新たな社会問題として世間を騒がせることになるかもしれない。
取材・文/集英社オンラインニュース班
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