「せめて自虐でもして前を向いていくしかない」
「騒動前には店舗ドア付近に『来店を歓迎しない人』として『Googleに1つ星の評価をしがちな人』『テロリスト』『SNSやブログ等にネガティブな感想を投稿しがちな人』などと書かれた張り紙が貼ってありましたが、炎上後にはがされました。
しかし、現在はそれが復活したうえに、『SOS しくじっただけ先生』という、例の炎上をネタにしているような張り紙も追加されて、見ていて心配になりますね」
12月某日、閉店間際の店を訪れると他に客はいなかった。記者が声をかけると、冒頭のような反省の弁と新店名の由来を語ってくれた。
――あの一件から7ヶ月が経ちましたが、客足は戻りましたか?
「いや、全然です……。出前館の取り扱いも始めたのですが、以前の売り上げには到底およびません。幸いなことに、常連の方たちからは『がんばってね』と声をかけてもらえていて、それを励みにがんばっています」
――店の前には「SOS しくじっただけ先生」という貼り紙もありますが、これはどういった意図で貼ったのですか?
「まぁ、あの一件でいろいろとやらかしてしまったので……。だったら、せめて自虐でもして前を向くしかないのかなと思って貼りました。おかげさまで、あの炎上をきっかけにYouTuberの方たちには来てもらえるようになりましたが、客足はなかなか戻ってこず……という感じで」
――店のXのプロフィール欄には「営業情報だけ発信します」「エゴサできない身体になりました」などと記されています。これは戒めで書かれたのですか?
「そうですね。もともとXがきっかけで、あの騒動が起きて炎上したので……。そうした失敗は二度と繰り返さないためにも、今は店の告知しかしていませんし、メディアの取材もすべてお断りさせてもらってます」
――来年の抱負について教えてください。
「うーん……やっぱり来年こそ、以前のようにお店を繁盛させたいですね。そのために努力あるのみです。あと、来年2月にさいたま市で行なわれるフルマラソンにも出場する予定なので、そこにも力を入れていきたい」
一度は転倒したラーメン道という険しき道。今の思いを忘れずに、フルマラソンのように一歩一歩ゴールを目指して進むしかないだろう。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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