「実は昨日、ホテルに行った」って言われて「は?」となりました
西本容疑者が自宅に着いたのは午前4時頃。妻のA子さんはわずかに夫が帰ってくる気配を感じたが、そのまま話すことなく寝入ってしまったという。
A子さんに事件当日から現在に至るまでを聞いた。
――朝4時の帰宅に、ずいぶん遅いなとは思わなかったのですか。
まあ、夫がこのくらいの時間に帰ってくるのは、仕事や付き合いもあるので珍しいことではないので。その時だけ特別に遅いなとは思わなかったので、そのまま話しかけずに寝ました。
――翌日、13時すぎにB子さんに「アフター行ってくれてありがとう」とLINEしたとうかがいました。これはどう意味でLINEをしたのでしょうか?
同じ店で働く者同士、昨日はお疲れって意味合いもあったし、一応は何事もなく帰ってきたんだよね、というのを確認するためもあって、LINEしました。するとB子から1時間後にいきなりLINE通話がかかってきたんです。
深刻そうでもない声で「そこに旦那さんいる?」と聞いてきたので「寝てるよー」と言ったら、「実は昨日、ホテルに行った」って言われて「は?」となりました。昨日、釘を刺したのにって思ったけど、そこはこらえて「ヤッたの?」「いや、ヤってない」と。でもわざわざ電話してきたってことは何かあったんだろうと思い「怪我させられたとか?」って聞いたら「帰りに転んじゃって怪我をしたけど、旦那さんから怪我させられたわけじゃない」って言ったんです。このことはキャバクラ店の常務にも電話して話したみたいです。
――ではなぜ、B子さんは警察に被害届を出してこのような事態になったのでしょう。
わからないんです。でもその場ではとりあえず一旦電話を切り、寝てる旦那を「コラぁ! 起きろ!」とぶん殴り、飛び起きた旦那を正座させました。そしてまずB子さんに謝れと言いました。再び正座させた夫の前でB子さんに電話し、スピーカーフォンにして話しました。
――どんな話をされたのでしょうか?
とりあえず夫が怪我させたわけではないにせよ、市議の立場も家庭がある身なのもわきまえずホテルに行ってしまったことは確かだし、B子さんに「ごめんね」って謝りました。その上で「今後どうする?」と話したら、B子さんはずーっとダンマリ。結局“母に相談して対応を考える”ということで、その場で話は終わりました。
――それが3日の出来事で、そこから6日までにB子さんと話はしたのですか。
いえ、この電話を最後に話してもないし、会ってもいません。でも夫が逮捕される前日の5日に、B子さんのInstagramから彼女の顔写真が全て削除されたんです。だから「なんだろう」と思いました。ちょっと嫌な予感がしました。
――そして6日にご自宅に警察が来たのですか。
はい。朝8時に刑事が8人くらいで来て「旦那さんにお話が聞きたい」ということで夫は連行されました。すぐ帰ってくると思ったのに、こんな長引くとは思わず、ただ驚いています。しかも11日朝に再び刑事8人が自宅にやってきて家宅捜査されました。そこで私のスマホが押収されたのです。