付き合う前から山下容疑者を「パパ」ってセイちゃんに呼ばせてた
しかし、このときすでに星華ちゃんはやせ細り、部屋中にペットシーツが敷かれて足の踏み場もなかったという。理由を質すとAさんは「星華が胃腸炎でもどすから」と答えた。この友人には子供がいるためか、山下容疑者は子育てなどについてよく相談してきたという。
「翔也は連れ子と付き合うのも初めてで、子供に関してこういうときはどうしたらいいかを聞きたかったんでしょう。セイちゃんが4歳なんでオムツをやめさせてパンツにしてあげたいけど、どうしていた?とか、家借りて3人で住むとしたら食費はどれくらい必要かといったことも聞かれました。翔也は穏やかで周りに気遣いできるやつで、ウチで何かするときでも僕の嫁に『お邪魔するから』とケーキを買ってきてくれたりします。仲間同士が揉めそうになったときでも、翔也がさっと間に入って仲裁してくれたことが何回もありました」
♯1でも報じたが、金髪頭で改造車に乗った山下容疑者は、近隣住民の“評判”は悪かった。だが、友人からの信頼は厚く、今回の取材では一晩で5人の仲間が記者の元にかけつけてきた。
友人たちからは、Aさんは山下容疑者のそうした気遣いや優しさにひかれているように見えたという。一方で真剣交際に発展する前から星華ちゃんに「パパ」と呼ばせるなど、不思議な距離感で周囲を戸惑わせることもあったようだ。
「Aさんは付き合う前から翔也のことを『パパ』『パパ』ってセイちゃんに呼ばせてたんで『付き合う前からパパって呼ばすのは間違ってるんちゃうか?』と釘を刺しました。そのときはセイちゃんの名前も僕に教えてくれなくて、Aさんは『お嬢』としか呼ばないんですよ。理由を聞くと『(名前を知られると)子供が誘拐される』と言っていました」(別の友人)
この友人は、6月23日に営まれた星華ちゃんの葬儀にも参列していた。
「葬式の最中はAさんは泣き崩れて膝をついたり、泣き止んで普通になったりを繰り返していました。葬式が終わって、僕らはやめとこって言ったんだけど、Aさんがみんなで集まりたいからと、和食のファミレスに行きました。いつもみたいにわちゃわちゃせずに、セイちゃんを送る会だから、今日は静かにしとこかと思ってたんです」
我が子を亡くし精神的に不安定だったこともあったのだろう。Aさんは店内で弾けたように大騒ぎしだしたという。
「しかも告別式に来ていたAさんの弟から、実はAさんが夫と離婚をしていないことを伝えられて、翔也も僕らもビックリしたんですわ。Aさんは自分の不利になることは一切言わないタイプなんだと思いました」