パソコン内には横たわる女性の下半身などを触る動画が50本
手口はこれまで以上に悪質だった。社会部記者が解説する。
「2021年6月9日、被害女性はコロナ患者の濃厚接触者となり発熱症状もあったため、西田容疑者が院長をつとめるクリニックを受診しました。西田容疑者は『コロナによる発熱ではない』『婦人科系の病気によるものかもしれない』などと説明をし、PCR検査をせず、診察と称したわいせつ行為に及び、その様子をスマートフォンで撮影していたとみられている。被害女性は翌日、症状が改善しないことから別の病院を受診し、コロナ陽性が判明して1週間入院した」
西田容疑者の初逮捕は今年3月8日のことだ。2021年10月25日午後、クリニック内で婦人科の診療を装い、約1時間にわたって20代女性の下半身をまさぐるなどのわいせつ行為をはたらいたという
「集英社オンライン」では初逮捕の今年3月、クリニックの患者や複数の近隣住民の取材をした。当時の証言を詳報する。
近隣に住む50代女性はこう眉をひそめる。
「患者さんの出入りがほとんどなく、クリニックはいつも暇そうでしたね。知り合いの30代女性が受診したんですが、『女性スタッフはいないし、院長がタメ口で妙に馴れ馴れしい。胸の辺りをジロジロと見られるのも不快で、もう二度と行かない』と怒っていました」
小型カメラを内蔵したメガネで女性患者の盗撮もしており、押収されたパソコン内には内診台に横たわる女性の下半身などを触る動画が50本以上保存されていたというから、とんでもないエロドクターだ。
西田容疑者は防衛医科大学卒業。脳神経内科の医官、勤務医として国内各地の病院で働いた後、2020年7月に独立してクリニックを開業したという。