
〈BreakingDown出場〉「あれ清水良太郎だ」「親父も呼んで麻雀やろうや(笑)」バカにされ、ゴキブリ駆除の仕事の後に死を考えた後、父・清水アキラの言葉に号泣した日
2017年2月、写真週刊誌に違法カジノ店で違法賭博を行ったと報じられたのをきっかけに凋落の一途を辿った清水良太郎。同年10月には覚せい剤取締法違反(使用)、2021年4月には傷害容疑で逮捕された。これまで表舞台に出てこなかった清水がSNSをはじめ、モノマネ路上ライブやBreakingDownなどの表舞台に挑戦する理由とは? 再起にかける思いと夢を語る。
一番キツかった時期
二度の逮捕を経て、表舞台での活躍を諦めた清水良太郎(34)は運送業に従事し、2019年に親会社と業務委託契約を結び独立。
その後、社長として立ち上げた運送業を軌道にのせたが、2022年12月、親会社からリースしていたイタリア製高級車「マセラティ・ギブリ」で交通事故を起こし、修理費用や慰謝料など約500万円を請求されるトラブルになっていることを週刊文春が報じた。
記事にはマセラティの件のほか、報酬アップを要求する清水とコロナ禍の影響で業績悪化していた親会社との間で交渉が決裂し、契約解除に至ったと書かれている。

「クスリや賭博は僕が全て悪いです。ただ、この件だけは自分に落ち度があったと考えてはいません。去年の3月に突然親会社から『社長としての自覚がない』と言われ、前触れもなく契約を解除されました。最後の月の売上も支払ってもらえていませんでした」
マセラティを返却しないまま乗り回して事故を起こし、修理費用など約500万円を支払うよう親会社から通告されていると報じられた件についてはこう説明をする。
「契約解除後に事故を起こしたのも、マセラティをお返ししてなかったのも事実です。1ヶ月分の売り上げ、約300万円が振り込まれていない状態だったので、他に担保が何もない状態でマセラティを返すわけにはいかないじゃないですか。
それに僕はマセラティの保険料を親会社に支払っていたのに、知らないうちに保険は外されていた。事故を起こしてしまった相手方は無傷だったのですが、こちらの車の方は全損扱いでした。保険が外されているので修理代は実費で払っていかなければなりません。そのことも含めて今親会社と訴訟中です」
振り返れば、清水は路頭に迷ったこの時期が、一番きつかったかもしれないと心情を語る。
路上ライブから復活の兆しが
「毎日『どうしよう』と友人に相談し、仕事を紹介してもらっていました。廃品回収の仕事があるよ、と言われれば同行したり。そこでは僕の顔を見て『あれ清水だ』って笑いものにする人も少なくありませんでしたし、『親父も呼んで麻雀やろうや(笑)』と馬鹿にもされました。
他にはゴキブリと蜂の駆除にも行きました。『ゴキブリを駆除してほしい』と依頼してきた人の家で排水溝を開けて『あー、ゴキブリの卵が出てきましたね』とやる仕事なのですが、実はその会社はゴキブリの卵をあらかじめ用意していて、要は自作自演だったんです。だから『法に触れるインチキなことはできないです』とすぐに辞めました。思っていた以上に世の中って甘くなくて…」
そんな生活を続けるうちに精神をすり減らし、気付いたら昔ドラマのロケで行ったことのある神奈川県の三崎口駅を目指していたという。三崎口のあたりは波や風に浸食されてできた海岸沿いの崖も多い。

「死んでしまおうと思っていたんです。ですがヒヨッて川崎駅で下車していました。川崎駅でぼんやりしてたら2人組の男の子たちが路上ライブを始めて。
見ているうちに『これかな?』って活力がわいてきてカラオケに行ったんですよ。それで心配してくれていた友人に『もう大丈夫だよ』『カラオケにいるよ』って写真を送ったら、それを見た親父が『あいつ死ぬぞ』ってマネージャーたちに場所を調べるように言ったそうです。カラオケ店から出たら、そこに親父がいて」
店の前に、清水アキラは慌てた様子で立っていたという。
「親父は怒るでもなく『あー間に合ったよ』と言ってくれて。僕は思わず号泣してしまいました。『路上ライブ見ていたら、俺もやりたくなったんだ。練習のためにカラオケに行っていただけ。もう大丈夫だから』と伝えました。そのあと親父は少し早めの誕生日プレゼントだってアンプを買ってくれて、それを担いで初めて路上ライブをしたんです」
モノマネ路上ライブをYouTubeやTikTokで配信すると、徐々にそれが仕事に繋がりだした。
「TikTokライブで稼いだり、SNSを見た人から『良太郎来てよ』って営業も入るようになりました。ホールもやりましたけど、ほとんどがスナックとかの飲み屋で、金額も昔と比べたら雲泥の差の安さです。
でも、ものまねって何がすごいって、例えば玉置浩二さんは僕なんかじゃ手の届かない存在ですが、そっくりにマネができれば感動を与えられるんです。やっぱり最高ですよ、ものまねは」
BreakingDownでぬりぼうと対決
活動の場はものまねだけではない。5月21日にはBreakingDownで元芸人のぬりぼうとの対戦が決定している。オーディションで清水は石橋貴明のものまねで登場し、会場を賑わせた。

BreakingDownオーディション (清水のSNSより)
「とにかく思いっきりアピールしないと全編カットの可能性すらある。まったく映らないって人も多いんですよ。爪痕を残すためにアドリブで石橋貴明さん風の眼鏡 をして、煽ったんです。
やるんだったら僕と同じ匂いのする、ぬりぼう君だなって思っていました。今はBreakingDownにむけてキックボクシングジムに通っていますが、1分間の戦いなのでメンタル面でも負けないことが大事だと思っています」
会場で応募した理由について「実は父ともいろいろ喧嘩をしてまして、かれこれ半年ぐらいしゃべってないです。昔は親子共演とか、テレビもそうですし、舞台もやってました。そういうことをもう一度親父とやりたいなと思い、このコンテンツに応募させてもらいました」と語っていた清水。
父親との喧嘩について尋ねてみる。
「ほんと些細なことなんです。親子三世帯で住んでいるのですが、距離感が近すぎて衝突してしまうというか。でも、今はこのままでいいと思っています。僕が何か結果を残した後にもう一度関係をつくっていきたいので」
BreakingDownのオーディションではぬりぼうから「清水さん、おクスリやめれたの?」と挑発された際は空気がピリついたようにも見えたが、実際はどうだったのか。
「逆にいじってくれてありがとうって感じでした。覚せい剤については今やりたいかと聞かれればやりたいとは思わないです。大事なのはそういう人達とつるまないことです。もし目の前に『絶対バレないよ』って出されても今なら…たぶんやらないです。でも、たぶんってついちゃうくらい覚せい剤は強力です。あれだけは絶対に経験しちゃいけない」
あがき続けるその先に、どんな未来を見ているのか最後に尋ねてみた。

「この間、一人娘が小学校にあがったんです。どうにかランドセルも買ってあげられました。別居中ですが嫁とともに娘を育てていて、僕も娘を最優先にしています。
絶対に娘のことは支えていかなきゃいけないって思っています。将来は、銀座でものまねのショーパブを持ちたいなって思っています。構成を親父に考えてもらうのもアリですね(笑)。そのために今はとにかく『もう一回、清水良太郎行くぞ!』ってところを見せていきます」

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 撮影/村上庄吾
関連記事


「仲村のバカめ。まんまと騙されやがって」…因縁の相手・瓜田純士との出会いから逮捕事件までの真相をバン仲村が激白〈『BreakingDown 7』で対決〉
バン仲村 インタビュー♯2

「15店舗くらい風俗店を経営してたけど、脱税みたいなことをしてたら国税局が入って…」バン仲村、真っ黒に焼けたサッカー少年が甲府有数の実業家になるまで〈『BreakingDown 7』で因縁の対決〉
バン仲村 インタビュー♯1

ヤクザと渡りあうなら「一に勇気、二に度胸、三に覚悟」。ついに雌雄を決する“バン仲村vs瓜田純士”。因縁の一戦に賭ける、仲村のアツい想い〈BreakingDown 7〉
バン仲村 インタビュー♯4

無期限のライセンス停止処分。ボクシング界を干された飯田将成が『Breaking Down』最強の男になるまで
『Breaking Down』最強の男・飯田将成インタビュー 後編

「半分喧嘩という感じで攻めに出る」Breaking Down最強の男・飯田将成が語る「1分間の戦い」の極意
『Breaking Down』最強の男・飯田将成インタビュー 前編
新着記事
「現役JKが、あらゆるグラビアの中で最強だと思っています」現役女子高校生グラドル、鈴原すずの野望
【三上悠亜vs元・文春記者】「昨年の年収で世田谷に家が建つ」「母にはデビュー告知の15分前に連絡」最後の直撃インタビュー! 今だから語れる辛すぎて泣いた日
セクシー女優・三上悠亜ラストインタビュー#1
三上悠亜が女性から圧倒的な支持を受け続ける理由とは。「でもセクシー女優とアイドルを両立させられるとは履き違えないでほしい」
セクシー女優・三上悠亜ラストインタビュー#2