――「家族との時間をより大切に過ごしたい」ということで10月から一旦お休みされる加藤さん。2021年6月、「笑顔あふれるあたたかい家庭を築いていけたら」と結婚報告をされていました。元々、結婚願望はありましたか?
アナウンサーにを内定した頃から『いつかは結婚したい』という考えで、結婚願望を取材で聞かれたときも『結婚したいです』といつも答えていました。
ただ実際は、多忙もあって結婚に向かう努力はあまりできず、自分中心の生活をしてしまって。願望はずっとあったのですが、どこかで仕事優先にしていたのかもしれません。
自分自身、こんなにお仕事に夢中になるとは思わなかったんです。年齢やそのときの環境で優先順位は変わりますが、今年でアナウンサー生活15年目を迎えたのでタイミングがよかったのかもしれませんね。
――結婚は、タイミングが大切って言いますよね。
そうですね。あとは、ご縁ですかね。一緒にいると私が私らしくいられるなと感じていたので、それは人生を歩んでいくうえで大事なことだなと思いました。
「なんでも完璧にやりそう」みたいなイメージを持たれていたら現実とのギャップが生じるじゃないですか(笑)。
でも、旦那さんの前では完璧でいなくてもいいですし、自分をさらけ出せるということがすごく大きかったんです。

加藤綾子が語る結婚秘話ー「この人となら、いい夫婦ケンカができるなと思って」
一時的な休業に入ったフリーアナウンサーの加藤綾子。私生活では2021年に結婚したこともあり、お休みの間は家族との時間を増やしたいという。結婚を決めた理由や旦那様のことなど、今まであまり話してこなかった私生活について語ってもらった。
結婚はタイミングとご縁

――結婚する前は、結婚したら生活がどう変わると思っていましたか?
結婚を目の当たりにすると、少し怖くなりませんか? 生活環境も変わりますし、親に会わせる必要がありますし、お付き合いとは重みが違いますよね。ただ、旦那さんとは出会ってから結婚に向けての流れがすごくスムーズでした。
一人暮らしが長くなって、自分の価値観を優先させることが当たり前になっていたので、結婚して大丈夫かなという戸惑いはありましたが、 立ち向かう壁もないという感じだったんです。
私が20代の頃、アナウンサーの先輩から言われたことが印象に残っていて。「うまくいくときは物事がスムーズに進むんだなって。結婚ってそういうものかもね」と先輩が話していたその通りだと思いました。
――出会った頃から結婚する未来が見えていたということですか?
最初から見えていたわけではないです。価値観の違いなど何か問題が起きたときに、「この人とならいいケンカができるな」と思ったんですよ。
お互いの悪いところを批判し合うようなケンカではなく、お互いに寄り添い理解し合うための前向きなケンカを積み重ね、それが自分の納得感につながっていくというか。そういう思いがあったのでスムーズに流れていったんだと思います。
家でゴロゴロするのが好き
――10月からはしばらく休業。アナウンサー人生で長期休暇ってないんじゃないですか?
なかったですね。入社した頃は睡眠3、4時間で毎日頑張っていました。フリーになるタイミングで少しお休みできる時間はありましたけど、ここまで仕事を抑えるのは初めてです。
――勝手なイメージですが、ご家庭でもやはり完璧にやらないと気が済まないタイプですか?
全然そんなことないですよ(笑)。できてなかったらそれでいいってタイプなので、家事のこだわりもほとんどないです。旦那さんも『ちゃんとやってよ』とは言わないので、そこは救われたなと思います。
夜ご飯はたまに一緒に軽く作ったものを食べるのですが、やはり外食やデリバリーが多かったので、こんな生活が続くのは体にも良くないなと思っていたんです。
ちゃんと自分でご飯を作ってあげたいなと思っていたので、これからは家庭のお仕事をちゃんとやっていきたいという気持ちでいます。
――旦那様とふたりで過ごす好きな時間は?
家でゴロゴロしているときですね(笑)。

――ゴロゴロしている姿が想像できないです。
その言葉を旦那さんが聞いたら『ほぼゴロゴロしてるじゃん』って言うと思います(笑)。
ものすごくインドアなので、ずっとNetflixを観るとか家の中でちょこちょこ何かをしているのが好きなんです。
――家ではあまりしゃべらないとか?
家でもすごくしゃべっています(笑)。一方的に喋って同じ話を繰り返してしまうので、『その話もう3回ぐらい聞いたよ』ってよく言われますね。
ただ、旦那さんはアウトドアでアクティブに動くのが好きなので、外に引っ張ってもらうって感じです。それはそれで楽しいのですが、自分から出ていくタイプではないんですよ。
ふたりで初めての長期旅行
――お休み中は、具体的には何をやるご予定ですか?
まだ決まった予定を入れていないんですよ。まずは、しっかりと料理を頑張りたいなと思います。
あとは、コロナ禍もあって海外に行けなかったので、状況が落ち着いたら海外旅行に行きたいです。いろんな文化に触れて、いろんな場所の空気を吸いたいですね。
結婚してから温泉旅行は行ったのですが、まだ長期の旅行に行ったことがないんです。何日も旅行してどんな感じになるのか、未知の世界ですね。

――ゴロゴロできる時間も増えそうですね。
そうなんですよ。旦那さんはそれが心配みたいで、『この日とこの日ね』って強制的にジムの予定を入れられました(笑)。
このままだとNetflixで観てない作品がなくなるんじゃないかってくらいずっと家にいそうなので……どうしましょう! みなさん、どうやって自分を律しているんでしょうか(笑)。
こんな私なので、働いているときはある意味、外に出たり動いたりする動機をつけてもらっているので、仕事に助けられている部分もあるんです。
――それがなくなった瞬間が怖いですね。
怖いです。やっぱり仕事したいって言うかもしれないですし、事務所でなぜか電話番をしているかもしれない(笑)。
自分でも気をつけなきゃと思っているので、しっかりと考えて生活リズム整えていこうと思っています。
事務所で「加藤さんまた来てるよ、最近ずっといるよね」なんて言われてしまったらどうしましょう!
取材・文/釣本知子 撮影/中村和孝 スタイリング/岡田涼子 ヘア&メイク/野口由佳(ROI) 衣装クレジット/*ピンクワンピース (PAULE KA/アオイ 参考商品) *ピアス (AHKAH/AHKAH GINZA SIX店 ¥71,500円)
お休みを選んだ本音のインタビューはこちら




新着記事
【漫画】「キミが自分自身の恥部を思う存分にさらけ出している姿を」 夢に出たミュージシャンからの導きと衝撃のバンドとの突然の出会い(6)
「たま」という船に乗っていた(6)
【休刊まであと2年】日本俳優初の単独表紙を飾ったのは、木村拓哉。邦画の隆盛とハリウッド映画の失速、新スターの不在など厳しい条件下で、「ロードショー」は“洋画雑誌”の看板を下ろす決意を!?
ロードショーCOVER TALK #2007

子供の小さな社交場、駄菓子屋


【漫画】1食33円の箱入りラーメンを50円で売るインスタントラーメン屋開店も大失敗…だが、石川青年は転んでもタダでは起きなかった(4)
「たま」という船に乗っていた(4)