――1回目のステージを終えた今の感想は?
上原 もう、死ぬほど緊張しました(苦笑)。
――とてもそうは、見えませんでしたが。
上原 6年前の初日は、失敗だらけで。脱いだアンダーウエアをはき直すときに、うまくヒモを結べなかったりとか…もう、ボロボロで。あのときとくらべたら…6年前が10点満点で1だとしたら、初日の出来は3くらい。これからどんどん、ブラッシュアップして、最終日に、「10でした!」と胸が張れるように頑張ります。
――場内は、もうこれ以上はムリというほど、ぎゅうぎゅう詰めの超満員でした。
上原 引退してから6年経っているし、コロナ禍だし…お客さんがきてくれなかったらどうしようと、内心、ドキドキしていたので、すごく…いや、ものすごく、嬉しかったです!
――客席の3割は、カップル、女性グループでした。
上原 ホント…ですか!? 大きく両手を振っている人がいたのは見えましたけど、さすがに客席を全部見回す余裕はなくて。男性のお客さんも嬉しいんですけど、女性がきてくれるのは、もっと嬉しいです。ストリップ=ただのエロだと思われがちですが、それだけじゃない。華やかなショーだというのを、もっと多くの人に知っていただきたいというのが、今回、浅草ロック座のステージに帰ってきた理由のひとつなので。
――ほかにも理由がある?
上原 今年30歳になるので、区切りとして何かに挑戦したかったというのもあるし、みんなをアッと驚かせたかったというのもあります。6年前は、学生だったから来ることができなかったというファンの人に、今の上原亜衣を知って欲しいというのも大きな理由の一つです。

「ストリップ=エロじゃない」ーー女性客がなんと3割超え! 超満員御礼! 上原亜衣の浅草ロック座・復帰公演に迫る!
No,1セクシークイーンとして数々の金字塔を打ち立て、6年前、“ストリップの聖地”浅草ロック座で、20日間連続満員という伝説とともに引退した上原亜衣が、30歳を前に電撃復帰! 初日の1stステージを終えたばかりの上原亜衣にその心境を聞いてみた。
6年振りにロック座に復帰した上原亜衣、万感の思いを語る


6年前は学生だったというファンの方にも



自分がハダカかどうかもわからなかった
――6年前は、引退へのカウントダウンでしたが、今回は?
上原 新たな始まりへの第一歩ですね。今、わたしの頭の中にあるのは、経営しているコンセプトカフェやメンズ美容サロンの店舗をもっと、もっと、増やしたいというものですが、20日間、走り終えた後に、何を想うのか!? 自分自身が一番楽しみだし、ワクワクしています。
――とはいえ、ストリップショーにとっては、ハダカも大事な要素のひとつです。6年ぶりにハダカになることへの抵抗は?
上原 あるかなと、思っていたんですけどね。意外となかったですね。元々、ダンスが得意じゃなくて。今回も、復帰を決めてから、毎日、スタジオを借りて猛練習していたんですけど、これで完璧…とまでは言えなくて。失敗しちゃいけないと、踊りの方に全神経を集中させていたので、恥ずかしいとか思う余裕がなくて、自分がハダカかどうかもわからなかったです(笑)。
――頭のてっぺんから爪先まですべてに気を遣い、ハダカで勝負するストリップは体力が大事です。
上原 確実に歳を重ねている分だけ心配もありますが(笑)。前回は、1日5公演だったのが、今回は1日4公演なので、そこは、なんとか乗り切れるかなと。というか、YouTubeチャンネルでこの20日間の密着もやっているし、ここまできたら、逃げられないし、やるしかない。最初の公演が無事に終わったので、少しは余裕も出てくると思うし、あとは、頑張るだけです。
――公演がすべて終わったら、何がしたいですか?
上原 休みます。もう、これ以上、働きたくない。ガチでニートになります(笑)。




上原亜衣さんの復帰公演は、浅草ロック座にて5/20(金)まで
http://asakusa-rockza.com/?lang=ja
18歳未満の入場はできません。
撮影/松木宏祐 取材・文/工藤晋