理想のランドセル探し、「ラン活」のスタート時期は年々早まっています。中には、お子さんが年中さんの12月ごろから情報収集を始める方もいるのだとか。
第1弾のピークが熱く盛り上がるのは、年中さんの3月から年長さんのゴールデンウイークにかけて。特に、親子でゆっくり時間が取れるゴールデンウイークにランドセルを見に行こうという方が多いようです。その後、やや遅れてラン活をスタートした人たちが夏休みにドッとお店に押し寄せます。
工房系ランドセルの人気モデル・人気カラーになると、ゴールデンウイーク中に予約が埋まって売り切れとなることもあるため、幅広い選択肢から自由に選ぶには、早めのラン活がおすすめです。
4位パープル、2位キャメル、1位は? 2023年度の「ラン活」速報
2022年度がスタートしたばかりだが、ランドセル市場では、すでに来年度(2023年度)入学のランドセル選び、「ラン活」が始まっている。「男の子は黒、女の子は赤」のイメージはもはや過去のもの。人気カラートップ10を紹介する。
今どきの「ラン活」事情

自宅で試着できる「レンタルランドセル」のサービスも登場(PR TIMESより)
いきなり近所の店舗の売り場に行くと、行ったお店の品ぞろえの中からだけの選択となってしまったり、目移りして判断を誤ってしまったりすることもありがち。事前に情報を集め、ブランドや価格、色の系統など、ある程度の目星をつけてからその現物を見に行くのが、賢いラン活と言えるでしょう。
また、昨今のコロナ禍で人混みを避けたい方のために、来店を完全予約制にしたり、お試しのための短期レンタルサービスを提供したりしているブランドもあります。気になる方はチェックしておきましょう。
2023年度ランドセルの「人気カラー」速報
「土屋鞄」という、工房系の老舗革製品ブランドをご存じでしょうか? 1965年に東京で立ち上げられた工房を発祥とし、定評ある大人向け革製品のほかに、良質な素材でつくられたランドセルでも人気を博しているブランドです。人気ファッションブランド「ミナ ぺルホネン」とのコラボモデルなどは特に評判で、質やトレンドにこだわる保護者の熱い支持を集めています。
その土屋鞄が2023年度入学の小学生向けランドセルの販売を開始して1か月、人気のカラートップ10を発表しました。

2022年3月2日から4月3日までの約1カ月間の集計(PR TIMESより)
発売後1か月の集計によると、人気第1位はピンク系で、購入率は19%。以下、茶(キャメル)17%、黒16%、パープル(ラベンダー)12%、青11%と続きます。購入者の76%が赤・黒「以外」の色を選んでおり、好みの多様化がはっきり表れた結果となりました。
2023年度入学のランドセルのトレンド

ランドセルの色もジェンダーレスに(PR TIMESより)
「男の子は黒、女の子は赤」という固定イメージは、もはや過去のものと言えます。
性別にとらわれない「ジェンダーレス」の流れは、小学生の親世代の価値観にも大きな影響を与えており、土屋鞄が昨年実施した新小学生の保護者アンケートでは、「性別による固定観念をなくしたほうがいい」という回答が8割を超えています。
確かに、今の小学生が背負っているランドセルを見ると、ブルー系を選んでいる女の子も多く、キャメル系は男女問わず増えている印象です。
土屋鞄では、ジェンダーレス・ランドセルのシリーズである「RECO(レコ)」や、全18色ものカラーバリエーションを誇るシリーズ「プレミアムカラー」が展開されており、男女関係なく、“その子らしい”色選びが叶えられる多彩なカラーラインナップが人気を集めているようです。

スモーキーな色味やワントーン明るく華やかな色味のランドセルも(PR TIMESより)
こだわりは、もちろん色だけではありません。不要な装飾はそぎ落とし、中性的ですっきりとモダンなデザインも登場しています。特に女の子は、幼い時に好きだった可愛らしい装飾が成長とともに好まなくなったりすることがありますが、はじめからシンプルモダンなデザインなら6年間しっかり愛用できそうです。
外見がシンプルな分、内装にこだわりが光るタイプも。「ミナ ペルホネン」が特別に描き下ろした絵柄が採用されたシリーズでは、ネームタグやファスナーのチャームも個性的でおしゃれ。

「ミナ ペルホネン」とのコラボランドセルは売れ筋モデルの一つ(PR TIMESより)
ランドセルの重さが気になる方には、素材の一部を人工皮革にすることで軽量化を図ったシリーズも。また、小学校で使用することが増えたタブレット端末の持ち運びを考慮した収納ポケットなど、機能面もしっかり考えられています。
ジェンダーレスなカラーと、シンプルモダンで機能的なデザインのランドセルが、2023年度のトレンドと言えそうです。
ジェンダーレスなランドセルを選んだ親子の声

子どもの好きな色を尊重する保護者が多いよう(PR TIMESより)
一足先にジェンダーレスなランドセルを選んだ先輩小学生や保護者は、どんな感想を持っているのでしょうか。赤や黒ではない色を選んだ保護者に聞いてみました。
グリーン系を選んだ女の子(2021年度入学)の保護者
「ディズニープリンセスのアリエルが大好きなので、本人が迷わずグリーンを選びました。ペールトーンのきれいなグリーンで、とても気に入っているようです」
キャメルを選んだ男の子(2020年度入学)の保護者
「店舗でいろんなカラーを試着させてもらった結果、一番子どもに似合うと思ったキャメルにしました。 “素敵だね”と声をかけてもらうことが多く、子どもも“この色にしてよかった”と言っています」
くっきりした緑ではないペールカラーに、男の子のキャメルランドセル。以前ならあまり考えられなかった自由な選択をすることができて満足している姿がうかがえます。親子でお気に入りのランドセルを選べれば、小学校生活のはじまりがますます楽しみになりそうですね。

子どもの個性に合った色選びを(PR TIMESより)
納得のランドセル選びのためには、今からゴールデンウイーク中までのラン活がもっともおすすめです。
お子さんの小学校生活に6年間寄り添ってくれるランドセル。決して安い買い物ではないからこそ、賢く選びたいものです。トレンドを押さえつつお子さんの希望もしっかりヒアリングして、すてきなランドセルを購入してくださいね。
・土屋鞄製造所「【土屋鞄】販売開始から1ヶ月 人気カラートップ10発表 76%が赤・黒以外の色を選択、好みが多様化」(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000007557.html
・HARIZURY「人気カラートップ10発表 76%が赤・黒以外の色を選択、好みが多様化|土屋鞄製造所」 https://harizury.com/news-topics/580/
構成・文/まのまま
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