LINEやメールは電話より気楽で、ついつい送信時間を気にしなかったり、要件だけを言いっぱなしにしがち。だからこそ、気くばりのひとことがモノを言います。
「何かを伝えるときに、必ず気づかいの言葉が入る友人がいます。たとえば『夜遅くにごめんね』『明日読んでください』『食事時に失礼します』『朝の忙しい時間にごめんね』みたいな」(食品・27歳)
LINE、電話、オンライン会議で好感を与える気くばりの作法
オンライン上でのコミュニケーションが当たり前となった昨今。画面を隔てたやりとりだからこそ、ちょっとした気くばりが相手との距離感を縮めるのに役立ってくる。働く女性のリアルな意見をまとめた『人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100』(池野佐知子著・リベラル社)リベラル社)から一部抜粋・再構成し、昨今のオンラインシーンで求められる気くばり術を紹介する。
好かれる人の「気くばり新常識」#3
LINEは気くばり言葉から始める

以下に「LINEやメールでの気くばりの言葉」を紹介しますので、ご参考に。
「朝早く(夜遅く/休みの日に)失礼します」
「今、LINE(メール)大丈夫?」
「レスは不要です」
「レスは手が空いたときに!」
「お暇なときに読んでください」
大切なのは、相手の状況をイメージすることで、緊急時以外は、「レスをせかさない」ことが基本。既読スルーや未読スルーでも、「後からゆっくり返信しようとしているのかな」と、ゆったり待ちましょう。
スタンプ使いの達人になる
LINEなどのコミュニケーションツールにはスタンプもいろいろ用意されていますが、それらをうまく使いこなすのも、今どきの気くばりに欠かせないことのひとつ。
「仕事でテンパっているときに、癒やし系の応援スタンプが送られてくると、思わずニマッとしてしまいます」(通信・26歳)
「バリキャリ系の先輩女子に『明日までの約束の企画書、もう1日猶予をいただけませんか?』と恐る恐るLINEしたら、OK牧場!スタンプが返ってきました。心からホッとしました」(飲料水・25歳)
「スタンプ使いが上手な友達がいて、凹んでいるときに『ぽふゅっ』とか『ぴょぉ〜』とか感覚的な言葉を発する癒やしキャラや、愚痴を言った後に『オレも分かるゼ!』とあえて男子キャラのものを送ってくれたり」(コンピュータ・24歳)
寄せられた声からわかった気くばりのポイントは、「疲れている人や凹んでいる人には、肩の力が抜けるような癒やし系のスタンプを送ること」でした。
「長引くLINEには『ByeBye』や『お疲れ様』『おやすみ』系のスタンプを送ると角が立たない」(商社・22歳)という声も。
電話に出るときは名前で呼びかける
電話は顔の見えないコミュニケーションだからこそ、声のトーンや話す内容で、印象が大きく左右されます。
「電話をすると、3コール以内に『久しぶりですね、Tさん!』と私の名前を言いながら出てくれる人がいます。なんだか私の電話を待っていた? と思えて気分が上がります」(化学繊維・28歳)
「友達がいつも電話に出るときに『わぁ、久しぶり、○○ちゃん』とか『あ、○○さん、どうしましたか?』と言っているのを聞いて、いいなと思い、以来、マネをしています」(生命保険・25歳)
確かに、電話で最初に名前を呼ばれると気分はいいものです。くわえて、ビジネスシーンでは、電話に出るときは「元気な明るい声で」というのも、マストマナーです。
オンライン慣れしていない人をやさしく導く
テレワークが広がるなか、ビデオ通話も一般的なものとなりました。オンラインミーティングにもすっかり慣れたという人は多いと思いますが、いまだにオンラインに慣れない、苦手という人もいます。
「オンライン会議に慣れない上司に『大丈夫ですか? 汗拭いて何か飲んでください。オンラインって慣れないうちは戸惑いますよねぇ』と優しく言っていた先輩。さすがと思いました」(損害保険・25歳)
というように、オンラインに慣れていない人には緊張をほぐす声かけを。
「少し早めに入室して、居合わせた人と世間話をする」(IT・26歳)
「オンラインってわりと喉が渇くから、飲み物を飲みながらにしましょう、と上司が言ってくれて、以来、アルコールでない限りはどんな飲み物もOKに。『珍しいエナジードリンクですね』など、会話の糸口もできました」(ゼネコン・27歳)
こうした気くばりもいいですね。画面越しでも、「相手を思う」という心づかいは、きちんと伝わります。
オンライン会議で全員が発言できるよう配慮する
「オンラインミーティングでは普段よりも緊張してしまう」という人は多く、「対面ミーティングに比べて、発言する人が偏ってしまう」と感じている人は86%。
自分がホストを務めるときだけでなく、一参加者の立場でも、スムーズな進行のためのサポートができればベストです。
「自分が会議を回すときは、画面チェックをして、発言したそうな表情の人にふるようにしています」(通信・28歳)
「誰かと発言のタイミングがかぶってしまったときは即、『ごめんなさい。お先にどうぞ』と言うようにしています」(IT・23歳)
オンラインでの複数人のやりとりは、なんとなく発言のタイミングを逸してしまう場合や、発言しようとしたときに他の誰かの発言とかぶって「どうぞどうぞ」と譲り合ってしまう場合など、あうんの呼吸が難しいことも否めません。だからこそ、発言に偏りがないよう気くばりしたいものです。
好かれる人の「気くばり新常識」#2はこちら
人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100
池野 佐知子
2022/1/17
¥1,320
240ページ
978-4434298622
「サンデー毎日」で25年続く人気連載「OL400人は考える それってどうよ!?」の著者が選んだ、現場で役立つ好かれる人がやっている気くばりが満載。働く女子400人強へのアンケートデータに寄せられた生の声から、定番&イマドキの気くばり、オンライン・SNSでの気くばりがよくわかる。
写真/shutterstock
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