上司のキツイ言葉にモヤモヤ。それがあなたの「強み」⁉️ 

「新生活で慣れない環境への疲れからか、ふとした瞬間にイライラ・モヤモヤを感じることが増えてしまいます。普段はそこまで気にならないのに……。」
新生活がスタートするこの時期は、こんなお悩みをよく耳にします。ネガティブな感情が浮かんだ自分に対して否定感を感じてしまう人も多いのだとか。
例えば、「道路で広がって歩く人にイライラした」と思えば「こんなことにイラついている自分は心が狭いな……」と反省する。あるいは、「上司の注意がキツく感じる。あんなふうに言わなくてもいいのに!と家に帰ってもモヤモヤする」なんてことがあれば、「いつまでも小さなことを気にして切り替えられない自分ってダメだな……」とさらに落ち込むなど。
真面目な人であればあるほど、どこか自分に自信が持てず、「もしかしたら自分が悪いのかもしれない」と思ってしまう傾向があるようです。

でも、ちょっと待ってください。こんなとき、自己嫌悪で終わってしまうのはあまりにももったいないというものです。というのも実は、イライラ・モヤモヤなどネガティブな感情を感じた瞬間こそ、むしろ「自分の強み」に気がつくチャンスでもあるからです。

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具体的には、ネガティブな感情が生まれたときに「自分がモヤモヤしたこと=自分が大事にしている価値観である」と変換してみましょう。言うならば、つい短所と捉えがちな点を「もし長所と言い換えるなら?」と逆の視点で考えてみるのです。

例えば、「道路で広がって歩く人にイライラする」ことは、自分では「心が狭い」と感じるかもしれません。しかし、逆に考えると「普段から周囲の人に配慮して道を歩いている」ということでもあります。つまり、あなた自身は「周りを見て細やかな気配りを忘れない人」ともいえるのです。
また、「上司の言葉の強さにモヤモヤする」という人は、「落ち込みやすい人」ではなく、「人を傷つけない柔らかい言葉を選ぶ優しい人」とも捉えられますよね。

このように、もしネガティブな感情が生まれたら、視点を180度変えてみることで、立派な「強み探しのポジティブ時間」になります。多かれ少なかれ何かに対して感情的になるのは、つまり「自分が当たり前に大事にしている価値観」に触れた証拠。まずはその「価値観」に気づくことが、「自分の強み」を見つける第一歩なのです。 

コンプレックスが多い人ほど「強み」は見つかりやすい

学生時代は成績やテストの点数によって順位がつけられ、さらに今という時代は、大人になってもSNSなどの存在で他人と自分を比べやすい環境にあるなど、さまざまな要因から「自分に自信がない人」は多いようです。どこかしらに「コンプレックス」や「劣等感」を感じているのですね。

でも、「コンプレックス」が多い人こそ、逆に「強み」がたくさんある人だ、とも言えます。なぜなら、「コンプレックス」とは「人と違うところ」に対して感じるものだから。こんなとき先ほど話した「逆に長所にするなら?」と転換する方法が使えます。

例えば、「仕事のスピードが遅いこと」がコンプレックスなのだとすれば、逆に「仕事が丁寧でミスが少ない」と捉えることができるかもしれません。あるいは「大勢の人と話すのが苦手」というコンプレックスは、「一対一でじっくりと信頼関係を築くことが得意」と転換できるのではないでしょうか。

このように、むしろコンプレックスが多い人ほど、その分うまく視点を変えるだけで「強み」がたくさん見つかりやすいのです。