「AX」とか「AIX」という言葉を目にするようになった
最近、「AX」とか「AIX」という言葉を目にするようになった。AIトランスフォーメーションの略だという。DXの次はAX。また新しい横文字が出てきたな、という感じがする。DXもわからないのにAXかよ、という嘆きも聞こえてきそうだ。
「当社もAXを推進します」「AIエージェントを活用して業務変革を進めます」なんて聞くと、途端に話が大きくなる。大企業の経営企画部とかIT部門の偉い人が会議室で考える話で、自分には関係ないと思ってしまう。脳みそが拒絶反応を起こす。全くその通りだ。
でも、別にそんな難しい話ではない。
ものすごく簡単に言えば、「AIを使う」のが普通のAI活用で、「AIが使えることを前提に、仕事のやり方そのものを作り直す」のがAXである。実際、ソフトバンクもAXを「AIを前提として仕事のやり方を再デザインすること」と説明している。
たとえば会議がある。これまでなら、誰かがメモを取る。会議が終わったら議事録を書く。上司に見せる。直す。参加者にメールで送る。
「その資料、本当に毎週作る必要ある?」
ここでChatGPTを使って議事録を書かせれば、確かに便利になる。30分かかっていた仕事が5分になるかもしれない。
でも、その先がある。
そもそも議事録というものを、人間が作る必要があるのか。
会議を録音する。AIが決定事項を拾う。誰が何をやるのかを整理する。期限も抜き出す。前回の会議で決めたことと食い違っていないか確認する。担当者ごとに宿題をまとめる。人間は最後に間違っていないかを見る。
こうなると、単に「議事録をAIに書かせた」という話ではない。「会議が終わった後に、人間が何をするのか」という仕事そのものを組み直している。これがAXである。
AIの話をすると、どうしても「何時間削減できました」という話になりやすい。3時間かかっていた資料が1時間でできた。10分かかっていたメールが2分で書けた。
でも、AX的に考えるなら、その前にもう一つ聞いたほうがいい。
「その資料、本当に毎週作る必要ある?」
である。













