事件から法廷へ…母が語った“後悔”
だが、今年1月10日にB子さんがてんかんの大発作を起こしたのを機に、A子被告は「私がいなければB子は生きていけなくなる」と思い詰めるようになる。
検察によれば、A子被告は2月中旬には衣装ケースの下に敷くビニールシートと遺体の腐敗を防止する保冷剤を購入している。そして、2人で死のうという考えを実行に移したのは、レスパイト入院の申請から5カ月しか経っていない3月の寒い夜中のことだった。
A子被告は逮捕の約3カ月後に保釈され、現在は保護施設で暮らしている。殺人罪に問われた被告としては異例の措置と言えるが、勾留の要件である逃亡や証拠隠滅の可能性をどこに見いだせないと検察も裁判所も判断したとみられる。
11日の法廷に出頭し、B子さんのことを「私の命であり、全ての人だった」と話し「時間を巻き戻したい」とも述べて、後悔を口にしたという。
検察官は15日の論告で「被告人は被害者と一心同体、被害者は私の命であり全てという深い愛情の裏返しから自らの死に道連れようとし、結果的に被害者のみを殺害した」と述べて事情を酌み、殺人罪の法定刑の下限である拘禁刑5年を求刑した。
深野英一裁判長から発言を促されたA子被告は嗚咽しながら、
「B子ちゃん、ごめんなさい。お母さんは毎日B子ちゃんに謝罪をして冥福を祈って……みんなの力を借りて生きています……。B子ちゃん、本当にごめんなさい」
と消え入るような声で話した。
最後に、裁判官や裁判員にも「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と伝えた。判決は17日に言い渡される。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













