「祝い隊・出動!!の巻」(ジャンプ・コミックス116巻収録)
今回は、両さん率いる「祝い隊」が、パイをぶつけるなどの乱痴気騒ぎで祝いごとを盛り上げる運動を繰り広げるお話をお届けする。
両さんがアメリカ式に明るいノリで祝うために……と選んだのは、パイ投げやシャンパンファイトにビールかけ。記念になる出来事を祝ってあげているわけではなく、悪ふざけをして遊びたいだけとしか思えない。
そのバカ騒ぎは次第にエスカレートしていくが、これがはたして今週のお題「始末書」にどうつながるかは、読んでのお楽しみだ。
なお、パイ投げのルーツは、サイレント時代のコメディ娯楽映画だという。主に悪ふざけや親しい相手への祝福として行われるが、抗議行動の一環として行われることもある。
食用ではなくもともとパイ投げ用に作られた品を使うが、それでも食材を粗末にしているとの批判を受けることがあるため、近年ではシェービングクリームなどの代用品が使われることも。
そしてシャンパンファイト(シャンパンシャワー)は、スポーツ関連の祝いごとで、シャンパンをかけ合う行いのこと。起源はナポレオンが戦勝記念における行いとも、米国メジャーリーグでの祝賀会でのできごとともいわれている。
日本のプロ野球でのビールかけは、このシャンパンファイトを模してはじまった。
いずれにしても、いくら祝いごとの最中とはいえ、そしてたとえ相手と親しい間柄だったとしても、いきなりパイをぶつけるのには相当なリスクがある。その場の空気を凍らせたり、相手と築いてきた関係性を失ったりする可能性もあるので、くれぐれもご用心を。
それでは次のページから、両さんが悪ノリ&大暴走しての大騒動をたっぷりとお楽しみください!!