「始末書の両さんの巻」(ジャンプ・コミックス1巻収録)

今回は、『こち亀』の記念すべき第1話をお届けする。

本作のタイトルにある「始末書の両さん」とは、いうまでもなく亀有公園前派出所に勤務する警察官、両津勘吉を指す。極めつけの不良警官である両さんは、「始末書」を多数書いていることから、こう呼ばれてるということなのだろう。

本作をざっと眺めてみても、職務中に競馬中継にうつつを抜かし、職場を勝手に離れ、拳銃を発砲、飲酒をし、賭博行為に興じている。

ちなみに本作は、中川圭一が派出所に配属されてくるお話でもある。実はこの時点での中川の言動が、両さん以上にひどい。

タクシーで職場に乗りつけて乗車料金を払わない……にはじまり、支給された制服を着用せず、趣味の大型拳銃を持ち込んで通りがかった車に発砲……と、やりたい放題。「始末書の中川くんの巻」でもあるといえる。

それでは次のページから、とても始末書提出ではすまなそうな両さんと中川の破天荒警官ぶりを、たっぷりとお楽しみください!!