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「子供のときからいろんな神に触れてきた」

関被告は昨年12月に不同意性交の疑いで神奈川県警に逮捕されていた。「メシア(救世主)代行」「戦国武将・前田利家の生まれ変わり」などと名乗り、手かざしによる「浄霊」を行うセミナーを開催するなど「教祖」然として振る舞っていた同被告の行状を逮捕直後に報じた「集英社オンライン」には、その後も関被告の「裏の顔」を知る関係者から多くの告発が届いていた。



「元々スピリチュアルとか占いが好きで。ご近所さんに誘われて、妹と一緒にセミナーに参加したのがきっかけでした」

ある女性は、関被告に「帰依」していた過去をこう打ち明ける。関被告は自身が立ちあげた協会の活動としてセミナーやイベントを開催し、全国で会員を集めていたとされる。

3月12日に開かれた初公判での検察側の冒頭陳述では、関被告が2020年3月に同協会を設立したことや、手かざしによるヒーリングを行い、「太陽の力で魂の曇りを燃やしていく」などと称して、全国で最大2千人規模に会員が増加した、といった協会の実態が明かされた。

冒頭の女性も、関被告が実質的な「信者」の獲得のために行なっていた活動の一端をこう明かす。

事実上の支部となっていた「スクエア」で関容疑者から講話を受ける会員。スクエアは東京や大阪、名古屋、沖縄など各地にあり、多くがタワーマンションの一室だった
事実上の支部となっていた「スクエア」で関容疑者から講話を受ける会員。スクエアは東京や大阪、名古屋、沖縄など各地にあり、多くがタワーマンションの一室だった
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「そのセミナーは、『神様講習』って名目だったと思います。神様のことを学ぼうという会ですね。そこでは決まって関さんの生い立ちから語られるんです。子どもの頃に両親に寺にあずけられて、その後、父に引き取られて教会系になった、つまり子どものときからいろんな神に触れてきたという内容です。

その後、18歳で音楽が好きだったからミュージシャンになりたくて東京か大阪、どちらに行くか迷って真ん中の名古屋に来ましたと言って、笑いも取っていました」

セミナーの中で関被告は、自身が「教祖」の道を歩み始めるようになるプロセスについても詳細に語っていたという。

「名古屋で過ごしていたときは、オウム真理教の全盛期だったとかで、家によく知らない宗教の勧誘もたびたび来ていたそうで、セミナーにも行ったんだとか。そこで話を聞いて手を太陽にかざしたら、夢に観音様が出てきて、手が輝き出したそうです。それで同じ学校の人の足や耳を治していたって内容でした」