中央大に通っていた中村容疑者「勉強ができておとなしい人」
同塾では森容疑者とは別クラスの担当だった中村容疑者は、同塾の退職を契機に世田谷区のマンションを退去し、実家に戻っていたようだ。都内西部にある実家周辺を歩いてみた。
「お父さんは行政書士をされています。お母さんは何をされているのかわかりませんが、2人ともとてもいい方たちですよ。中村くんはひとりっ子で少なくとも小学校のころからここに住んでいて、普通の子というか、どちらかというとおとなしくて、悪いことをするようなタイプの子には見えませんでしたね。小、中学校は地元の公立校に通い、私立高校を経て中央大学に進学したと聞いています。何年か前に中村さんの家に回覧板を持って行ったときにお父さんが『息子は就職して埼玉県の方に行ったんですよ』と言っていたので、実家には住んでいなかったと思いますよ」(近くに住む女性)
「最後に見かけたのはもう3ヶ月前くらいかしらね。家の前に立っていて、ラフな私服だったわね。大人になってからはまったくわからないけど、小学校のころからおとなしくて、暗いというか内向的な感じに見えたわね。お父さんは中村くんが小学生のころはPTA会長もやってましたよ。ほんとに普通の家庭っていうイメージね」(別の女性)
中村容疑者の小学校の同級生の母親も、突出した印象はなかったと話す。
「小学校のころは登校するのを見かけたりもしたけど、どちらかというとおとなしそうな子でしたね。ただ、何か悪いことをするような感じには見えなかった。彼についてはそれくらいしか知りませんけど、ちょうど一週間前に警察から『ここを通る人を撮影したいからカメラを置かせてほしい。おそらくこの道をよく使っているんで』と頼まれました」
小中学校時代の同級生の男性も、「いたって普通だった」という中村容疑者の印象をこう語った。
「中村くんは勉強はよくできましたけど、運動はあまり得意ではなかったですね。学校でもおとなしい人たちと仲が良くて、本人もほどよく静かなほうだったと思います。表立って何かをしたり、みんなを引っ張ることもなかったから目立つタイプでもないしモテたりしたこともなかったですね、彼女もいたことなかったと思います。『陰キャ』といえばそうかもしれないけど、イジメられたりいじられたりすることもなかったし、変に浮いてるわけでもなかったです。たまに彼に勉強を頼る人もいましたけど、空気のようなイメージの子でしたね」