何台もトラックが停まって紙オムツとゲーム機が運ばれ…

森容疑者が6年前まで住んでいた日野市内の都営アパートには、一家のことをよく覚えている住民がいた。

「森さん? たしかに前に住んでましたね。お母さんとお父さんだけでいるときは、中国語で話していました。子供たちはみんな日本で育ったと思います。直接ご本人から聞いたわけではありませんが、ここの都営住宅には15年以上前からお住まいのようでしたから。上の男の子2人は地元の小学校、中学校を出て、2人とも勉強ができる賢い子だと聞いたことあります」

兄弟には妹もいて、5人家族だったようだ。両親は日本語も堪能だったという。

「ご両親とも日本語はペラペラで、日本人と話すときは普通に日本語でしたし、何かトラブルを起こしたなんて話も聞いたことないですよ。お母さんはベランダでタマネギか何かを育てたりしてましたけど、どんなお仕事をされていたのかはわかりません。5、6年前に近くに家を建てて引っ越すという話は聞いていましたが、普通の方たちという印象しかないですね」

森容疑者(キッド)がおこなっていたSNSのやりとり
森容疑者(キッド)がおこなっていたSNSのやりとり
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別の住民は、都営住宅の前に停まったおびただしい数のトラックから、膨大な紙おむつを運び出す森容疑者の母親の姿が忘れられないという。

「7、8年前の小さいころ、アパートの前に十台近くトラックが停まっていて、お母さんがそこから紙オムツをどんどん家に運びこんでいました。紙オムツだけでなく、トラック荷台から大量のプレイステーションを運びこんでいるときもありました。逆にそれらをトラックに積み込んで出ていくシーンも何度も見かけたし、どんな仕事をしていたのか…」

さらにまた別の住人も、紙オムツを大量に運び込む様子を鮮明に覚えていた。

「紙オムツはかなりの数なので、中国に送っているんだろうなと勝手に思っていました。奥さんは可愛らしい方というか、当時40代と聞いてびっくりするくらい若く見えました。旦那さんも普段はあまり見かけませんが、アパートで定期的に行う植木の伐採などを手伝ってくれたり、穏やかで人当たりのいい方でしたよ」

いっぽうで、「子供たち」の印象は、都営住宅の住民たちはほとんど覚えていなかった。

「すごくおとなしかったし、外で遊んでるのはあんまり見かけなかったですね。というか森さんの子供たちが外で遊んでるのを見かけた記憶がない」

森容疑者(撮影/集英社オンライン)
森容疑者(撮影/集英社オンライン)
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おとなしかった森少年はいつから“変貌”してしまったのか…。

TBSのニュースでは森容疑者の高校時代の同級生が登場し「当時(高校時代)も子どもに対し、わいせつな行為に及ぶ動画を撮影していた」「小さな(男の)子どもにわいせつな(行為をする)動画を(携帯で)撮っていて、おそらく何回もやってる。僕も実際に見せられた」といった内容の証言を放送。捜査関係者も「詳細は控えるが森は未成年時代に性トラブルをおこしていた」と本誌記者に語った。

8月19日、取材班は改めて森容疑者の“過去”や“同僚の同好の士”の存在について四谷大塚に回答を求めたが「現在捜査中のため警察に任せております」と返答があるのみだった。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班