「四谷大塚」はホームページにて再発防止策を発表

MがターゲットにしていたのはAさんだけではない。別の女児生徒Dさんも複数の動画を盗撮されていた。自習室でタブレットをいじるDさんの横の席にMが座り、雑談をしながら太ももを盗撮。SNSではこう投稿している。

〈無性にDちゃんとセックスしたくなりました〉

〈ちなみに太ももに触れたら、少し湿っていました。触れた後に手を舐めてみたらかすかにしょっぱかったので、多分汗ですね〉

M(キッド)のSNSへの投稿(知人提供)
M(キッド)のSNSへの投稿(知人提供)

ここでもMの言葉に“同志”が賛同し、調子に乗ったMはDさんの自宅住所も公開し、下劣な文句とともに “同志”を煽っていた。

8月17日、「四谷大塚」はホームページにて再発防止策を発表した。今後はすべての校舎の教室に「ライブモニタリングシステム」を設置し、保護者がスマートフォンなどで、授業をリアルタイムで確認できるようになるという。また、スタッフの採用についても正社員、非常勤講師、アルバイトスタッフなどの従業員の採用過程において、「これまで以上に、より慎重かつ厳格な面接での選抜を行う」としている。

だが、Mへの捜査は始まったばかりであり、“同志”も含めて徹底的に洗い出す必要があることは否めない。

本部がある四谷大塚中野校舎(撮影/集英社オンライン)
本部がある四谷大塚中野校舎(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
 

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