「犯罪だということはご存じですか?」「はい」
――児童たちの本当の住所をさらしてますよね。書かれた方は恐怖でしかないですよ。
………。
――実際に強姦しようと思ったことはあるんですか?
ないです、さすがに。
――いたずらをしようとはした?
してないです。
――ご自身がしていることが違法であり犯罪だということはご存じですか?
(小声で)はい。
――なんであんな書きこみをしたのですか?
(視線を泳がせながら)ちょっと釣ってみたかったんで。
――ご自身で警察に行かれますか。それともまず保護者に謝罪されますか?
まず謝ります。
――四谷大塚にもきちんと事情を話して謝ったほうがいいですよ。
はい。
――出身大学はSNSで書かれていたように筑波大学ですか?
……ウソです。ほとんどウソです。
――本当にロリコンではない?
違います。
――なぜ、こんなことをしたのですか?
そうですね。最初は先輩社員とうまくいかなかったのと、自分の時間がないこととか、結婚できないこととか。あと、あまり生徒から人気がなかったので、人気者になりたいという本当に幼い動機というか。悪口ばっかり言われてたので、生徒たちに。字が汚いと。受験生の人たちですけどね。
――結婚はしてないといったが、今彼女はいない?
いないです。いたことがないです
――むしゃくしゃした思いはあった?
ありましたけど。会社に対してや生徒に対しての恨みはまったくなかったので、今は後悔の気持ちでいっぱいです。保護者さんは、いつ知ったんですか。私はずっと夏期講習の授業をしてたんですけど。私は知られていながら授業をしていたことに……。
※
ここから先は、「謝罪はどうしたらいいですか」と途方に暮れるMが記者に逆質問するような展開となった。Mにはいろいろと悩みがあったようだが、だからといって、彼がした行為は決して許されることではない。