冷凍のストックを使って営業していた
7月某日、都内の黄金アジ専門店のA店の店主を直撃した。店主は突然の記者の訪問に驚いた様子を見せたものの、取材に応じてくれた。
――集英社オンラインです。富津産の「黄金アジ専門店」で運営されていますが、富津市では「黄金アジ」が獲れない時期がありましたよね?
「うーん、たまに時化(シケ)で獲れないときとかありますよね」
――年末や春先には記録的にアジが獲れていませんでしたが、その際はどうされていましたか?
「冷凍とかを使っていましたね」
――地元の飲食店ですら「黄金アジ」がなくて営業ができなかったのに、営業ができるのはおかしいという声もありますが。
「まあ、なんとかかんとか冷凍のストックを使って営業していたって感じですね。地元の富津でも冷凍を使って営業をしているお店はありますが、生じゃなきゃダメっていう人からすると冷凍って選択肢がないから、そういう声が上がるんじゃないですか。うちでは獲れるときに仕入れた『黄金アジ』を冷凍にして、自宅にも業務用の冷凍庫2台おいてストックしていますよ」
――富津産じゃない「アジ」を使っていたりしますか?
「そうやって疑われるかもしれないですけど、そんなことないですね。仮に他の産地のものを使っていたら大問題じゃないですか」